Appleの“2018年ランキング”から見えてくるものとは? ジェイ・コウガミに聞いた

 ジェイ・コウガミ氏は海外でのシェアが伸びているオーディオブックやPodcastについても、その現状を整理する。

「海外におけるPodcastの位置付けは、Appleが2019年に力を入れるであろうカテゴリの一つとして重要なものになっています。これまでは独自で制作をしているPodcasterが多かったのですが、来年はマスメディアもいくつか参加したり、テキストや動画を主戦場としていたコンテンツ会社が音声コンテンツ制作に流れていくことが予測されます。同じ流れでオーディオブックの売上も上昇しており、テキストは“聴くもの”としての需要が上がっていることが見て取れます」

 最後に、音声コンテンツの今後の展開について、このように分析した。

「今後はもしかすると、オーディオブックのサブスクリプションサービスなども求められてくるかもしれません。Apple側が積極的に乗り出して、Amazon Primeなどに近いプランーーApple Musicとの抱き合わせ購入などが登場したり、著名な作家との独占契約なども飛び出してきたりと、様々な予測ができるので、このあたりの分野には引き続き注目したいですね」

 現状の状況整理と今後の展開予測ができる、2018年のランキング。これらの仮定を踏まえて、来年がどんな1年になるのかが早くも楽しみだ。

(文=編集部)

関連記事