『有吉ぃぃeeeee!』プロデューサーが語る“eスポーツ×バラエティの可能性”「『友達の家で遊んでる感覚』が一番楽しい」

「田中さんの生配信、見てみたくありませんか?」 

ーー友達同士が集まっている部屋で閉じるのではなく、そこから大きな広がりが生まれるのは、オンライン対戦ならではです。

平山:そうなんです。家にいながら、世界中の人と戦い、遊べるという環境ができていて、部屋の外に広がっていく無限の可能性がある、という気づきがあればいいなと思います。そこに筋書きはなくて、初回放送みたいに、「猛者にボコボコにされるだろう」と思っていたら勝ってしまう、みたいなドラマも生まれますしね。見えない相手を想像するのも楽しくて、この間は「山根」というプレイヤーネームの方が入って来られて、田中さんが燃えていました(笑)。

ーーテレビ東京の『勇者ああああ』も含め、ゲームを軸にしたバラエティ番組が増えていますが、芸人さんとゲームというカルチャーの相性の良さも感じていますか?

平山:そうですね。いまは芸能事務所さんが本気でゲームに取り組んでいますし、そのうち、とんでもないゲーム実況者が生まれると思いますよ。芸人が本気でゲームをやって、もともとのしゃべりのスキルを活かして実況を始めたら、すごいでしょう? 『ゲームセンターCX』の有野課長は別格ですが、また違ったかたちで、大きな話題をつくる人が出てくるはずです。

 例えば、トシさんなんか、ゲームがすごく上手いわけではないんですけど、チャチャの入れ方が抜群なんですよね。「そこ行く~?」みたいな。プレイしている側は、本当に心地いいはずですよ。もちろん個々人でも面白いですが、集まったときのクロストークはすごいです。それが、ゲームの楽しさを増幅してくれるんですよね。

ーー「広がり」という話について言えば、YouTubeやTwitchという外部の配信プラットフォームと連携したり、ツイッターで対戦募集をしたり、というのも、在京キー局の取り組みとして画期的なことだと思います。

平山:もっと大きい声で言っていただきたいことです(笑)。けっこうラフな感じでやっていますし、12月23日放送の『マリオパーティ』回では、田中さんがムキになって戦っていた相手が実は小学一年生だった、という面白い展開がありました(笑)。チャレンジングなことができるのはテレビ東京ならでは、という部分もあると思いますし、ゆくゆくは、レギュラー陣にそれぞれチャンネルを持ってもらって、生配信で視聴者の方からいろいろ教えてもらう……みたいなこともできたら最高だなと。もしできればですが、田中さんの生配信、見てみたくありませんか?

ーーめちゃくちゃ面白そうですね(笑)。そのあたりも淡く期待させていただくとして、世界的な流れからしても、「eスポーツ」は一過性のブームには終わらなそうな気配です。今後の可能性をどう捉え、どうコミットしていこうと考えていますか。

平山:難しいところですが、おそらく3年後には、まったく違うものになっている気がします。ゲームもどんどん進化するし、オンラインで戦うことは日常的になってくるだろうと。個人がもっと世界とダイレクトにつながれるようになるし、日本だけでは収まらず、たぶん、「ゲーム」という枠すら超えた広がりがどんどん生まれてくると思うんです。だから、まずは目の前にあるeスポーツ、対戦ゲームにしっかり足をつけておいて、いろんな可能性の広がりに備えたいですね。

ーー『有吉ぃぃeeeee!』で培われたノウハウが、ゲーム以外のコンテンツにも使えるようになったりするかもしれませんね。

平山:そんな気がしますし、世の中的にはそうなっていくだろうと。

ーー最後に、番組は今後どういう展開を迎えるのでしょうか。

平山:まずは直近の『マリオパーティ』、そして1月6日の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』と、任天堂さんの人気タイトルを、有吉さんをはじめとする人気芸人・タレントのみなさんがどうプレイするか、楽しみにしていただきたいです。ちなみに、『スマブラ』のロケは発売の3日後で、出演者もスタッフも、どこまでやり込めるかが勝負でした。田中さんが限られた時間でどれだけやり込んでくるかにもご注目ください(笑)。

(取材・文=橋川良寛/ 画像提供=テレビ東京)

■番組情報
『有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?』
【放送日時】毎週日曜 夜10:00~10:48
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ
公式ツイッター:https://twitter.com/ariyoshieeeee

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