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『ハン・ソロ』やマーベル作品にも参加 VFXアーティスト渡辺潤が語る「ハリウッドの現場」

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 CGやデジタル合成などの特殊視覚効果を指すVFX。特撮映画やアニメ、CMなどそのグラフィック技術は多岐に渡り用いられ、現代では使用されていることが当たり前のようになっているのが実情だ。

 そんな映画史において欠かすことのできないVFXを手がける日本人エフェクト・アーティストの渡辺潤が、10月25日に東京・デジタルハリウッド大学にて開催された「VFXメイキングセミナー」に登壇した。渡辺はロサンゼルスを拠点に、これまで『ベイマックス』『ジュラシック・ワールド』『アントマン&ワスプ』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』など、数多くのハリウッド作品のエフェクトに携わった人物だ。

 『ハン・ソロ』のジャケットを着用した渡辺を迎え、セミナーがスタート。スクリーンに彼が担当した『ハン・ソロ』『アントマン&ワスプ』の映像を流し、どのようにそれらのショットを作成していったかが明かされた。ハリウッドの現場はアニメーションチームが全体のアニメを作り、モデリングチームがモデルを作っていくといった分業制。渡辺が所属するエフェクトチームが『ハン・ソロ』で担当するのは、霧や爆発、破片といった細かい映像効果だ。

 ハン・ソロの愛機、ミレニアム・ファルコン号が霧のトンネルに突入し旋回するショットでは、一時停止するのもままならないほどの一瞬のシーンにも、大勢のスタッフが数日、数ケ月にも渡り関わっていることを熱く力説。「映画観てて、ポップコーンに手突っ込んでたら終わってますからね。悲しいですけど、私たちの仕事って大体そういうものなんです。短いショットでも全力で作業をする」と語った。また、ミレニアム・ファルコン号に隠れてしまっているが、巨大戦艦スター・デストロイヤーが実際にはCGで描かれているという見えない努力には驚かされた。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(c) 2018 & TM Lucasfilm Ltd.

 この日はVFXをはじめとした映像技術を専攻している生徒を相手にしているということで、3DCGツール「Houdini」、プログラミングにおいて複数の処理を用いる「プロシージャ」、動いている対象をカメラで撮影した際に生じるぶれ「モーションブラー」など、多くの専門用語を渡辺が口にしており、そのVFXの世界の専門性、奥深さを感じさせた。

 最後に、渡辺は「ストーリーテリングが大事。私たちの仕事は、ストーリーを味付けするのがポジションで、カレーライスに塩とか福神漬けを足すようなもの」「私たちは何かを表現するパフォーマーで、デベロップするために、日々の生活の中でインプットするのも大事」とCG・VFXアーティストを目指す生徒たちに言葉を送った。

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