「KUN」「TIE Ru」「NHG:中の人げぇみんぐ」「Fields Food」……FPS好き必見のゲーム実況者4選

 今や「動画配信業」という職業ができるほど発展した動画配信サイト。毎日のようにYouTubeを見ている、という人も少なくないのではないか。なかでも「ゲーム実況」は、多くのファンを抱える人気コンテンツになっている。

 ゲームという娯楽はこれまで、基本的に個人~コミュニティレベルで楽しむものだった。だが、ゲーム実況という文化が生まれ、ゲームをしている様子をネット上に公開する人たちが出てきた。そして現在、プレイヤーはもちろん、それほどゲームに興味がない人にもゲーム実況という文化が浸透して来ているのが現状だ。

 先日、女優の本田翼が自身のYouTubeチャンネルでサバイバルホラーゲーム『Dead by Daylight』の生放送を行い、生配信同時視聴者数で世界トップになったのは記憶に新しい(詳しくは本サイトの過去の記事を見てほしい)。「ゲーム実況」と言うと、趣味で自分がゲームをプレイしている様子を世界に配信するものだったが、ゲーム実況はすでに職業として成り立つほどの規模となっている。

 今回は今後さらに注目されるであろうゲーム実況の中から、FPSやTPS、バトロワを専門に扱っているゲーム実況者を紹介する。ここで紹介するゲーム実況者は筆者が独断で選んだものなので、偏りがあるかも知れない。また、今回はゲーム実況者をメインとして、現役プロゲーマーやストリーマーは省いているので、以上の点をあらかじめ断っておく。

KUN

 元プロゲーマーのゲーム実況者だ。プロゲーマー時代は『バトルフィールド』シリーズをメインとしており、プロゲーマー引退後、ゲーム実況者として活動している。現在はFPSはあまりプレイしておらず、主に『PUBG』と『Fortnite』、流行りのゲームなどをプレイしているゲーム実況者だ。チャンネル登録者は60万人以上とFPSやTPS、バトロワをメインとしている実況者の中ではかなりの規模を誇る。

 元プロゲーマーということもあり、FPSの実力はかなり高く、バトルフィールドシリーズの数々の大会での優勝実績もあり、シューティングゲーム全般を得意としている。「KUN界隈」と呼ばれている、プロゲーマー時代から共にゲームをしている友人や、元リスナーなどが動画に出演していることが多く、個性豊かなメンバーとの掛け合いも魅力の1つだ。

 ほぼ毎日、1日に数本動画をアップロードしているのも特徴だ。さらに、夕方~深夜にかけて生放送も行っていることがあり、コンテンツ量が多いのも視聴者としては嬉しい。

【ラップ】もう遅せえよPUBG、荒野行動のほうがマシ【KUN】

 PUBGパートナーという、言わば「公認実況者」とも言える立場ながら、PUBGのチーターが1ヶ月に100万人BANされた際には「もう遅えよPUBG、荒野の方がだいぶまし」と歌った”PUBGディスラップ”を公開するなど、本音を包み隠さず表現している姿もリスナーから人気な理由の1つだ。

 PUBGディスラップを公開したが、「PUBGが個人的には一番好きなバトロワ」と他の動画で明言しており、チーター対策が甘いことに対してのディスラップだったのだろう。日本で、PUBGの実況動画を毎日のようにアップロードしているゲーム実況者は、KUN以外になかなか見当たらない。PUBG好きの人は確認してみてほしい。

チャンネルURL:https://www.youtube.com/user/BYCMsince2012
登録者:62万人(2018年10月時点)
ゲームジャンル:FPS、TPS、バトロワ、流行りのゲーム
ゲームタイトル:PUBG、Fortnite、人狼ジャッジメント、BF5、CoD BO4など

TIE Ru

 FPSをメインに実況しているゲーム実況者だ。元々『バトルフィールド4』でTIEというクランに所属しており、モンタージュ動画(FPSで連続キルなどのカットを複数繋げるもの)を作成していたようだが、現在はゲーム実況者として活動している。

[BF4] "RECON CODE II" BattleField 4 Top Plays Teamtage [TIE Cinema]

 上の動画のように、連続キルや、神業とも言えるミラクルショットを集めて動画を作成していた。そんなTIEクランのRuさんがTIE Ruというチャンネルで現在はゲーム実況者として日々FPS実況動画をアップロードしている。

 元々TIEクランのスナイパーだったRuのスナイプの腕は確かで、どんなFPSでも彼がスナイパーライフルを撃てば、頭に弾丸が飛んでいくゲームと化す。その姿は、見ているこちらまで爽快な気分になるほどだ。

 以前は社会人として企業に務めつつ、空き時間で実況動画をアップロードしていたが、現在は退職し、ゲーム実況動画の収益のみで生活をしているらしい。最新作である『CoD BO4』はもちろん、バトルフィールド4やバトルフィールド1などの過去作の動画も頻繁にアップロードしており、国内では現在もバトルフィールド4の実況動画をアップロードしている数少ない実況者の1人だ。さらに、武器ごとに実況動画を出したりと、他の実況者とは趣の違った動画をアップロードしているのも特徴の1つだ。バトルフィールドやCoDなどのFPS好きの人は一度確認してみてほしい。

チャンネルURL:https://www.youtube.com/channel/UCY_qQE1SSMciTm6qG4pgkfg
登録者:8万人(2018年10月時点)
ゲームジャンル:FPS
ゲームタイトル:BF5、BF4、BF1、CoD BO4など

NHG:中の人げぇみんぐ

 主に、FPSの実況動画と実銃の解説動画を投稿しているゲーム実況だ。名前がかなり特徴的で、「中の人げぇみんぐ」というチャンネル名で、動画の挨拶が「中の人げぇみんぐ、中の人Aです」とややこしい名前になっている。

 以前は「中の人A」と「中の人B」の2人で運営するチャンネルであったが、現在は中の人Aのみで運営を続けている。中の人Bはプロゲーマーチームに所属し、現在はプロゲーマーとして活躍してる。

 他の実況者と異なるのは、その知識量だろう。実銃関連の知識が非常に豊富で、銃器の歴史はもちろん、銃が生まれた時代背景、動作方式などを熟知している。

日本の警察がリボルバーを使い続ける4つの理由【NHG】

 日本の警察がリボルバーを使い続けている理由について解説している動画では、海外の警察がセミオートの拳銃を使用している状況との比較も行い、知識の奥深さを見せている。FPSに登場する銃に興味がある人であれば、一度は見てほしい動画が数多くアップロードされているので、チェックしてみてはどうだろう。

チャンネルURL:https://www.youtube.com/channel/UCUFpO6w6qnO4GYlbmmuKcMg
登録者:11万人(2018年10月時点)
ゲームジャンル:FPS、実銃解説
ゲームタイトル:BF5、BF4、BF1、CoD BO4、Escape from Tarkovなど

Fields Food

 音声合成の読み上げ=“ゆっくりボイス”を用いた、いわゆる「ゆっくり実況」をメインにした実況者だ。以前はFPSをメインに扱っていたが、最近はバトロワをメインにしている。

 バトロワというとPUBGやFortnite、荒野行動などが思い浮かぶが、そういったメジャーなゲームはあまり扱わず、新作バトロワをひたすら紹介しているイメージだ。本人は「謎バトロワ」と呼んでいるが、どれもこれもバトロワというルールでありながら個性が強く、メジャーなバトロワゲームにない面白さを持っている。特にThe Cullingというゲームが最近のお気に入りのようで、多くの動画がアップロードされている。

無料バトロワFPSで復活ッ!The Cullingは終わらない【ゆっくり実況】

 Fields FoodのFood(フード)から「ふ~さん」という愛称で呼ばれており、実況をしているのはチャンネルアイコンにもなっている「とうもろこし」という設定だ。そんなふーさんの動画に度々登場するツッコミ役が「イワンコフ」。ロシア育ちのウォッカ大好きという設定で、ちょっと変わったふ~さんとイワンコフが繰り出す楽しい掛け合いも動画の見どころだ。「最近流行りのゲームをするためにゲーミングPCを買ったけど、どうせならいろいろなゲームをしたい」という人はぜひとも一度確認してほしい。まだ知らない面白いゲームに出会うことができるかもしれない。

チャンネルURL:https://www.youtube.com/channel/UCO9s2_k1KMrGFU9SdpybE3Q
登録者:13万人(2018年10月時点)
ゲームジャンル:FPS、バトロワ
ゲームタイトル:BF5、BF1、Fortnite、The Culling、新作バトロワなど

自分好みの実況者を発掘しよう

 YouTubeには毎日、毎時、毎分、毎秒、新しい動画が公開されている。どうしても再生数や登録者が多いYouTuberの動画ばかりを見がちだが、有名なYouTuberの動画以外にも面白い動画は数多く存在する。たまには普段見ているYouTuberの動画から離れて、新たな動画探しをするのも楽しいのではないだろうか?

■tomokin
スマホとPCがないと生きていけない引きこもり系ガジェットオタク。普段はスマホやスマホ関連のガジェット、パソコン、ゲーミングデバイス、オーディオ製品などのレビュー記事をブログに投稿しています。

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