世界初のクアッドカメラ搭載「Galaxy A9」がグローバル向けに発表
Samsungは背面にクアッドカメラを搭載した「Galaxy A9」を発表した。グローバルモデルとして展開される同機種は世、界で初めてクアッド(4つ)のカメラをメインカメラに搭載したスマートフォンとなる。
「Galaxy A9」のクアッドカメラの詳細はF値2.4、120度の広角800万画素カメラ、F値2.2の光学2倍ズーム対応の1000万画素カメラ、2400万画素のメインカメラ、F値2.2で被写界深度を測定する500万画素のカメラという構成で、役割がそれぞれ決められている。またAIによる自動シーン判別機能の「シーンオプティマイザー」が搭載されており、シーンごとにAIが自動で最適な写真を撮影してくれる。
Samsungにおける「Galaxy A」シリーズは「Galaxy Note」や「Galaxy S」シリーズと異なり、ミドルレンジに位置づけられる製品群となる。Samsungのミドルレンジスマートフォンはハイエンドスマートフォンに迫る性能を誇っており、「Galaxy A9」も例外ではない。
「Galaxy A9」は2.2GHz+1.8GHzのクアッドコア CPUを搭載。RAM容量は6GBと8GBの2モデルで内蔵ストレージは128GBとなる。バッテリー容量は3,800mAhでディスプレイサイズは6.3インチ(2,220×1,080ドット)のSuperAMOLEDディスプレイを採用した。また、「Galaxy A9」は同社のアシスタントプラットフォームのBixbyやモバイル決済サービス、Samsung Pay、ヘルスケアアプリのSamsung Healthが利用できる。
生体認証は指紋センサー、顔認証に対応するが、フラグシップモデルにある虹彩認証は搭載しない。
スマートフォンにおけるカメラの搭載数は2018年から徐々に増えており、デュアルカメラという常識が変わりつつあり、筆者はもう少しでこの常識がトリプルカメラに移り変わる頃だろうと見ている。HUAWEI P20 Proがトリプルカメラを搭載したことは、多くの人を驚かせただろう。V40 ThinQでもそれぞれに役割を分担した3つのカメラを背面に搭載し幅広いニーズのユーザーに対応した。また、今までデュアルカメラの組み合わせといえば「広角+標準カメラ」、「光学ズーム+標準カメラ」、「深度測定+標準カメラ」、「モノクロ+RGB」の4つが当たり前だった。広角撮影をしたければ、光学ズームを諦めなければいけないといった選択しかできないものが、「Galaxy A9」の登場で光学ズームも広角も、ポートレートも全てをこなすことを可能になっている。今後はこれが業界標準になればいいなと思いつつ、日本展開も期待したいところだ。
ソース:Samsung
■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。
モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。