ロックマンゼロ、ゼクスのスタッフによる新作アクションRPG『Dragon Marked For Death』プレイレポート

マルチプレイはオンラインにも対応

 試遊台にはシングルプレイのほか、マルチプレイの台も用意されていて、双方で本作独特のシステムとアクションを確かめることができた。プレイして際立って印象に残ったのが操作性の良さで、移動から攻撃に至るまで、思った通りキビキビと動いてくれる。ボタンの配置も適切かつ、比較的すぐ手に馴染む作りで、『ロックマンゼロ』シリーズを始め、アクションゲーム制作の実績を重ねてきたインティ・クリエイツのお家芸が炸裂している。

 キャラクターごとの個性が強く出されていることから、マルチプレイにおいては連携の重要性も高くなり、主にボス戦では、それぞれの能力に応じた役割を演じることが重要となる手応えを感じることができた。デモバージョンで最後に対峙したボスはそれほど強い感じではなく、力押しで勝ててしまったが(ちなみに筆者は皇女を選択し、ショットの力押しを乱用)、難易度の高いクエストになれば、こうはいかないのだろう。特に本作を制作しているのは、難易度の高さに関しても定評のあったロックマンゼロ、ロックマンゼクスのスタッフだ。きっと一筋縄ではいかないものを仕掛けてくるに違いない。

 他にストーリー、世界観もダークファンタジーを題材にしているだけあって重く、モンスターが大人のみならず、子供も無差別に襲って食い殺そうとするシーン、迫害を受けている者たちが主役を務めるからこその差別描写などがあり、非常に過酷で血生臭い雰囲気を感じ取ることができた。ドット絵で描写されたグラフィックもどこかロックマンゼロシリーズを匂わせつつも、血生臭さが微かに滲み出た色使いが光る。

 既に発売日は告知されており、2019年1月31日にNintendo Switch向けに発売。パッケージの通常版が5537円(税別)、限定版が9241円(税別)だ。限定版にはオーケストレーションされた70曲以上にも及ぶ、二枚組のオリジナルサウンドトラック、設定資料集が付属される。パッケージジャケットも中山徹氏描き下ろしのパッケージとなるので、興味のある方は要チェックだ。

 ゲームの方も横スクロールのアクションRPGとして、操作性からキャラクターの個性付けまで、凝った作りになっていることを予感させる仕上がりなので、今後発表される更なる情報に期待したい。

■シェループ 
新旧構わず、色んなゲームに手を伸ばしては積みゲーを増やし続ける人。コソコソとゲームライターとしても活動し始めた。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションが大好物。最近、『スプラトゥーン』のジャッジくんが気になって仕方がない。
Twitterアカウント(@shelloop

■Dragon Marked For Death
ハードウェア:Nintendo Switch
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人(ローカル通信、オンライン通信時、最大4人)
レーティング:CERO審査予定
発売元:インティ・クリエイツ
発売日:2019年1月31日(木)
通常版価格:5,537円(+税)
限定版価格:9,241円(+税)
初回生産封入特典:「雷霆の武具」ダウンロードコード封入
限定版仕様:通常版+設定資料集+サウンドトラック
(c) Marvelous Inc. / INTI CREATES CO., LTD.

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