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Magic Leap One対応ゲーム『Angry Birds FPS』はARヘッドセット対応ゲームの先駆けに?

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 スマホが普及する途上であったゼロ年代に、スワイプ操作をゲームシステムに巧妙に組み込んで世界的ヒットとなったスマホゲーム『Angy Birds』が、新たなデバイスを使ってよみがえろうとしている。その新たなデバイスとは、先月リリースされたばかりのあのヘッドセットだ。

リビングに怒れるトリたちがやってくる

  『Angry Birds』を開発したフィンランドのゲームスタジオRovio Entertainmentは、19日、Magic Leap One対応ARゲーム『Angry Birds FPS:First Person Slingshot』を今秋にリリースすると発表。同ゲームはGear VR対応ゲーム「Bait!」をリリースしているResolution Gamesと共同開発し、リリースの発表と同時にトレーラー動画もYouTubeで公開に(下の動画参照)。

Angry Birds FPS: First Person Slingshot – Trailer

 同ゲームは、世界観とゲームシステムを『Angry Birds』から継承しながらも、Magic Leap Oneならではのゲーム体験を追求したものとなっている。スマホゲームであった『Angry Birds』は、ゲームステージを横から見るサイドビューなのに対し、同ゲームはプレイヤーの視点からプレイする一人称視点が採用されている。さらに、ステージ全体が現実に存在するテーブルや机の上にAR表示されるのだ。

 Rovio社のCEOであるKati Levoranta氏は、プレスリリースにおいて「わたしたちは『Angry Birds』のブランドと世界をMagic Leapのような新しく表れつつあるプラットフォームに拡張し、このゲームのファンに好きなキャラクターたちと全くユニークな方法で再び一緒に戦う体験を届けられることに興奮しています」と述べている。 

ARゲームの新たな可能性の発見

  エンタメ系メディア『Variety』は19日、『Angry Birds FPS』の発表に関連してRovio社のマーケティング責任者Ville Heijari氏にインタビューした記事を公開した。同氏によると、同社は『Angry Birds』の映画が公開された2016年頃からVR/ARを使ったゲームの開発に興味を持っていた、とのこと。また、Hololensは企業向けのものであり、VRに関しては「何か違うもの」を感じた一方で、Magic Leap Oneは「リビングルームにいながら」現実と溶け合ったARゲーム体験を可能するところがカジュアルゲームをプレイするデバイスに相応しいと考えた、と同氏は述べている。

 テック系メディア『The Verge』は、早速プレイレビュー記事を公開している。その記事によると、AR表示されたゲームステージに対して、プレイヤーは回り込んで(自分がいた位置の)反対側から見ることができる。さらには、ゲームステージ中に表示されている敵キャラクターのブタに顔を近づけると、歯を見せて笑いかけてくる演出もあるのだ。

 テック系メディアCNETが公開したプレイレビュー記事では、同ゲームの開発者たちは同ゲームに似たiPhoneやAndroidスマホを活用したモバイルARゲームを開発するのは難しくないと思っただろう、と評している。

HoloLensにもあるゲームコンテンツ

  Heijari氏が言及しているように、Magic Leap Oneのライバル機であるHoloLensは企業向けデバイスという印象が強く、活用事例も特定業務のソリューションという性格のものが多い。しかし、そんなHololensにもゲームコンテンツの事例が存在する。

 例えば、株式会社ナムコが運営するテーマパークであるナンジャタウンでは、今年はじめHoloLensを活用したアトラクション『PAC IN TOWN(パック イン タウン)』と『一網打尽!蚊取りパッチン大作戦』を期間限定で提供していた。

 昨年6月には、メディアアーティスト活動をしているAbhishek Singh氏が、HoloLensを活用して一人称視点でスーパーマリオのステージを公園と思われる場所でプレイするデモ動画を公開した(下の動画参照)。

[Super Mario Bros Recreated as Life Size Augmented Reality Game

 以上の動画やAngry Birds FPSのトレーラー動画を見ると分かるように、ARヘッドセットを活用するとリアルな世界がゲームの世界と化し、プレイヤーはそのゲーム世界のなかを生きているかのような体験が可能となる。そして、こうしたARゲーム体験はAppleが開発していると噂されるARグラスが登場すれば、現在のスマホゲームのように身近なものとなるかもしれないのだ。

トップ画像出典:Rovio Entertainmentプレスリリース「Coming for Magic Leap One: Angry Birds FPS: First Person Slingshot

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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