押切蓮介『ファイナルファイト』の魅力を熱弁! TGSカプコンステージで、名作ベルトアクションを大特集
そしていよいよ、実機プレイへと移行。四人登壇していることから『キャプテンコマンドー』が選ばれ、ステージ2クリアまで実施された。押切氏は画面にくぎ付けになるほど熱中して取り組み、トークを振られても黙ってプレイしてしまうジレンマに悩まされる姿が。また、プレイヤーキャラクターの一人である”イカした忍者野郎”こと「翔(ショウ)」は、全キャラクター中屈指の弱さから、当時のプレイヤーの間で彼でクリアするのが一種のやり込みまで言われた存在だが、本作でバグチェックを担当していた、現・逆転裁判シリーズプロデューサーの江城元秀氏いわく、「スッと斜めに移動して、スパンで投げる」がコツと浦沢氏が聞いたという、ちょっとした裏話が飛び出す一幕もあった。ちなみに、翔は浦沢氏に割り当てられていた。
デモプレイ終了後は、本作のほか、『ハイスコアガール』とも関連のある『ストリートファイター』シリーズの生誕30周年を記念した『ストリートファイター アニバーサリーコレクション』の紹介へと移行。2018年10月25日に発売され、日本語と海外版を同時収録した仕様などが紹介された。ちなみに本作は当初、日本語版未収録での発売が計画されていたが、ファンからの強い批判が寄せられた経緯から一度、発売を延期し、日本語版を収録した内容へと刷新された経緯がある。作中のオンライン対戦は当初の告知通り、海外版限定になるが、往年の名作でオンライン対戦を楽しめるという魅力は傑出している。ファンなら見逃せない一品と言ってもいいだろう。
他にインフォメーションとして、グッズ情報、そして『TOKYO GAME SHOW』期間中に『ストリートファイターV アーケードエディション』の公式大会「CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミア」の開催も明らかになった。予選会が22日、決勝が23日とのことだ。更に東京ゲームショウ開催にちなんで、『ストリートファイターV アーケードエディション』、『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』と言ったシリーズ作品のダウンロード版セールをPlayStation Store、ニンテンドーeショップにおいて実施。セールは9月26日までとのことなので、欲しい人はお早めに。
最後に締め括りとして、カプコンの浦沢氏、桜井氏、綾野氏のコメントの後、押切氏より9月25日に掲載される最終話に関する話も飛び出し、イベントは終了した。綾野氏曰く、当時のアーケード版をやり込んだプレイヤーだけでなく、新しい今の世代の人たちに触ってほしいとのこと。収録された7作はいずれも色褪せない傑作揃いなので、ゲームの歴史に思いを馳せつつ、ぜひプレイしてみてほしい。
■シェループ
新旧構わず、色んなゲームに手を伸ばしては積みゲーを増やし続ける人。コソコソとゲームライターとしても活動し始めた。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションが大好物。最近、『スプラトゥーン』のジャッジくんが気になって仕方がない。
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