DA PUMP、生放送での“いいね+RT数で内容変化”パフォーマンスに大反響 『シブヤノオト』が示したSNS×地上波の可能性
音楽番組『シブヤノオト』(NHK)が、「シブヤノオト and more FES.2018」と題したフェス形式で、9月8日の深夜に放送された。
同番組にはDA PUMP、青山テルマ、Aqours、WANIMA、King Gnu、chelmicoといった幅広いジャンルのアーティストたちが集結。スペシャル回ということで、それぞれが『シブヤノオト』ならではの“and more”な演出を加えたパフォーマンスを披露していた。
さらに今回は地上波での生放送と併せて、「and moreラウンジ」と名付けられたサブスタジオの様子がストリーミング配信されていた。つまり、地上波のTVとネット上の配信という2画面で番組が同時進行していたわけだが、メインスタジオで観客を前にライブが披露されている間、サブスタジオでは他のアーティストによる舞台裏トークが繰り広げられるなど、同じ番組でありながら異なる放送内容が届けられた。
音楽番組の舞台裏は視聴者にとって関心の高い部分だと思うが、地上波の生放送だと限られた時間の中で回さなければならないので、カットせざるを得ないことが多い。その部分をストリーミング配信という手段で補い、TVでは多少グダついて見えてしまうような緩いトークもこぼすことなく番組の一部として組み込んだため、2画面ともチェックしていた視聴者にとっては満足度の高い放送内容だったのではないだろうか。
また、『シブヤノオト』公式Twitterではリアルタイムで頻繁に番組情報が発信され、DA PUMPがスタジオライブを披露する際には「いいね+RT数」でパフォーマンス内容が変化するという視聴者参加型のTwitter連動企画も行われた。これは「いいね+RT数」が多ければ多いほど、ステージで使用される特殊効果(特効)が豪華になるという企画で、たった数分間で1万5千を超える「いいね+RT数」を記録。放送中には「#シブヤノオト」というワードがトレンド1位になるなどTwitter上でも大きな盛り上がりを見せていた。
スマホやパソコンの普及により、家に居なくてもインターネットテレビやネットライブサービスで手軽に番組を楽しむことが可能になっている昨今。ネット番組や配信の強みと言えば、規制の多い地上波よりも広い題材が扱えることも大きいが、何よりもその番組を観ながらコメントを投稿することで、発信者や多くの視聴者たちとリアルタイムで感想を共有できるという点が、時代性に合った楽しみ方だと感じる。