V6と関ジャニ∞は“デジタル時代のジャニーズ”を牽引する? 各グループのWebサービスを検証
ジャニーズ事務所のプロモーション体制が大きく変わってきている。これまで、どちらかというと保守的な手法のプロモーションサービスを行なってきていたが、2017年末頃から、特にネットやアプリを活用した新たなサービスに積極的な姿勢を見せているのだ。
木村拓哉の公式LINEスタンプの発売、Sexy ZoneやA.B.C-Zの新曲ニュースがポニーキャニオンの公式LINEアカウント内に顔写真付きで掲載されるなど、利用者の多いLINEにまつわるサービスが展開されたのが、その先駆けだ。そして2018年のはじめに、「ジャニーズタレントの顔写真はWeb媒体に掲載不可」という鉄壁のルールがなくなったのである。これを機に、ジャニーズメンバーが出演しているドラマや映画の公式ツイッターにも度々写真が掲載され、「今」の彼らが見られるようになった。これがジャニーズ事務所がWeb戦略を本格的にスタートさせる合図だったように感じる。
その後、3月21日にはジャニーズ公式YouTubeチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』が開設。続いて2018年7月、ジャニーズ事務所公式HPである『ジャニーズnet』、『ジャニーズweb』の顔つきもガラリと変わった。
『ジャニーズnet』では、これまでなかったアーティスト写真やプロフィール社員、CDジャケットなど様々な写真がズラリ。さらにドラマや映画、舞台に出演しているメンバーや、作品をリリースしたグループ、コンサートを行なうグループなどからの「スペシャルメッセージ動画」が充実した。9月6日現在で23本の動画が『ジャニーズnet』に掲載されており、『ジャニーズweb』にはより詳細な動画が掲載されている。
会員制サイトである『ジャニーズweb』でも、ファンクラブの会員番号と連携し、様々なサービスを受けられるようになった。加入しているファンクラブの番号やパスワードを登録しておくと、ファンクラブ会員向けのスペシャルコンテンツを見られるのである。現状で一番大きなスペシャルコンテンツといえば、各メンバーが撮影した顔入りの写真がブログ内で見られるようになったことだろう。このコンテンツが解禁となった際、NEWSの小山慶一郎は、パーソナリティを務めるラジオ番組『KちゃんNEWS』(文化放送)内で「仕事中や仕事前後の写真のみOK、プライベートはNG」とルールを話していた。だが、現在ではプライベートな写真を載せているメンバーもおり、ルールも徐々に変わってきているようだ。個人的に一番驚いたのは、『ジャニーズnet』のアーティストプロフィールページにSNSシェアボタンが設置されたことだ。これは、ジャニーズタレントたちを影響力の強いSNSでドンドン拡散してほしいという事務所側の意志の表れだと感じる。