VR教育は隠れた成長市場? Oculus、VRを活用した教育プログラムを台湾、アメリカ、日本で実施 

VR教育市場はVRゲームに次ぐ

  VRは深い没入感が得られるメディアであるため、教育メディアとしても注目されている。例えば世界遺産に関するVRコンテンツを体験すれば、画像を見ただけでは得られない感動を引き起こし、体験者の記憶に強く焼き付くことは想像に難くない。

 国内VR専門メディア『MoguraVR』によると、2日、世界的なAR/VR/MRに関する開発者会議XRDCの運営元が「AR/VRイノベーションレポート」を発表した。このレポートには世界のVR/AR開発者を対象としたアンケートの集計結果がまとめられているのだが、開発者に注力しているコンテンツの種類をたずねたところ、1位はゲーム・エンターテインメントで70%、そして2位が研修・教育の37%であった。

 また、国内ビジネスニュース・メディア『ZUU online』は、2月20日、「世界の「VR教育」2021年までに市場規模9倍へ 活用例は?」と題したVR教育市場に関する記事を掲載した。その記事では、VR教育市場が2021年までに現在の9倍に相当する17億ドル(約1,900億円)規模にまで成長する、という英国のテクノロジー調査企業Technavの予測を紹介している。

 以上のようにVRはゲーマーの専有物ではなく、教育のような「真面目な」目的でも活用されているのだ。教育分野でのVRの普及が順調に進めば、近い将来、VR初体験は教育コンテンツであったというヒトが増えるかも知れない。

トップ画像出典:Oculus公式ブログ「Announcing Oculus Education Pilot Programs in Taiwan, Japan, and Seattle

吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi

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