『TIF 2018』ステージ撮影解禁でどう変わった? アイドルシーンへの影響を考察

 世界最大のアイドルフェスティバル『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』(以下、TIF)が、8月3日~5日にかけて、お台場・青海周辺にて開催された。2010年より開催されている同フェスは9回目を数え、今年は総勢207組のアイドルが出演した。また、今年から来場客によるスマートフォンでのステージ撮影が限定解禁され、BiSHやEMPiREといったWACK所属のアイドルをはじめ、アップフロント所属のアップアップガールズ(仮)や、指原莉乃がプロデューサーを務めている=LOVEなど、32組が撮影を許可している。

 『FUJI ROCK FESTIVAL '18』が、YouTubeでライブの模様の一部を生配信するなど、Webを通して広く情報を共有することが意識されている昨今のフェスにおいて、TIFの撮影解禁はどのような意味を持ったのか。アイドルカルチャーに詳しいライターの渡辺彰浩氏に話を聞いた。

「今年のTIFに参加して感じたのは、女性や海外からのお客さんがグッと増えたということです。かねてよりアイドルを応援しているファンだけではなく、これまで届かなかった層にまでアイドルカルチャーが浸透していることを感じました。そうした中で、一部のアイドルがステージ撮影を解禁したのは、SNSなどの投稿を通じてさらに幅広い方々に同フェスの存在を知ってもらう上で、一定の効果が期待されていたと思います。実際、Twitterなどでは現場で撮影したアイドルの写真をアップする方も少なくなく、今回の施策がファンに楽しまれていたことが伺えました。また、BiSHや=LOVEなどのグループは普段のライブから写真撮影を許可していますが、今回の施策でグループとしてのオープンな姿勢を改めて打ち出すことができたという意味で、アイドル側にとっても意味のあることだったのでは」

 また、今回の施策は同フェスにとって良い意味での変化を象徴するものだったと、渡辺氏は続ける。

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