2018.08.04 07:00

GLIM SPANKY・亀本寛貴が語るゲーム論「エンタメという広い世界で見たら、ゲームはライバル」

ゲームから何を受け取ることができるか

ーーゲームも音楽も、ワクワクするものを選ぶ。そのほかに、何か傾向はありますか？

亀本：マイナーなものはあまり手に取らないかもしれません。今回挙げたゲームも、多くの人がプレイしているメジャータイトルばかりですよね。映画でも『スター・ウォーズ』や『ロード・オブ・ザ・リング』が好きだし、漫画も継続して買っているのは、『ONE PIECE』と『進撃の巨人』。音楽でも、The Rolling Stonesが好きで。

　ただ、本当に多くの人が楽しんでいる作品でも、そこから何を吸収できるかは、その人次第だと思うんです。例えば、The Rolling Stonesを聴いて「ああ、渋いロックだね」で終わる人もいるけれど、僕の周りにいるセンスのいいミュージシャンは、「ギターばかりのバンドだと思っていたけれど、『悪魔を憐れむ歌』（Sympathy for the Devil）なんかを聞くと、ずっとギターが出てこないと思えば、途中から意味のわからないソロが展開されて、めちゃくちゃおしゃれじゃん！」なんて言うんですよ。同じアーティスト、同じ楽曲を聴いても、受け取るものは全然違う。

ーーそれはゲームも同じだと。

亀本：そうです。同じように『ドラクエ』をやっても、「ラスボスを倒した、やったぜ！」で終わる人もいれば、ゲーム内の街の風景から何かを感じて、曲を書ける人もいる。『ポケモン』だって、どんな仲間と旅をして、そこから何を感じ、何を得るかはプレイヤー次第です。例えば、僕が尊敬するロックな先輩方は、今もThe Beatlesとか、The Rolling Stonesとか、Sex Pistolsを聴いていると思うんです。マニアックな作品もいいのですが、人の知らないものをたくさん知ったからと言って、いい音楽が作れるわけではない。「自分がワクワクした作品から何を受け取るか」で勝負しなければ、ということは意識していますね。

（取材・文＝橋川良寛）

■配信情報
デジタル限定シングル『ハートが冷める前に』
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■ライブ情報
8月5日（日）富山県黒部市宮野運動公園
『ホットフィールド2018』
8月12日（日）茨城国営ひたち海浜公園
『rockin’on presents “ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018″』
8月18日（土）香川国営讃岐まんのう公園
『MONSTER baSH 2018』

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＜ワンマンライブ＞
9月21日（金）
『MAGICAL WEEKEND PARTY vol.3 at 味園ユニバース』
会場：大阪味園ユニバース
出演：GLIM SPANKY、雨のパレード、Rei
9月24日（月・祝）
『MAGICAL WEEKEND PARTY vol.4 at 東京キネマ倶楽部』
会場：東京キネマ倶楽部
出演：GLIM SPANKY、DATS、Rei