広がる“ARスポーツトレーニング”の可能性 ARヘッドセットの普及でスポーツシーンを席巻するか
ARヘッドセット市場の未来
ARヘッドセットは製品版がリリースされていないため、「ARヘッドセット元年」はまだ訪れていない。しかし、AR市場分析において定評のある調査会社Digi-Capitalが今年1月に発表したレポートによると、ARヘッドセットは2020年から急速に普及すると予想される。そして、2022年にはARヘッドセットとモバイルARを合わせたAR市場がVR市場を大きく上回ると見られている(以下のグラフ参照)。
画像出典:Digi-Capital「Ubiquitous $90 billion AR to dominate focused $15 billion VR by 2022」
ARヘッドセット元年が2020年と予想されている理由は、この年にAppleがiPhoneに接続して使用するARグラスをリリースすると噂されているからだ。GoogleもARヘッドセットの開発をひそかに進めているとの情報もあり、AR市場関係者のあいだではARヘッドセットの時代の到来は確実視されている。
ARヘッドセット元年になるかも知れない2020年は、くしくも東京オリンピック開催の年でもある。この時には、ARヘッドセットを使ったスポーツイベントが多数開催されるかも知れない。
参考記事
Leap Motion「Mastering Reality with Project North Star」
Mogura VR「Leap Motion、新型ARデバイスのプロトタイプを発表 オープンソースで公開へ」
リアルサウンドテック「来たるべきARヘッドセット時代の前哨戦? ARKitとARCoreの競争進む」
トップ画像出典:「Leap Motion Table Tennis in Augmented Reality」より画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。
Twitter:@kohkiyoshi