Piano 3D、AR Music、KAGURA……「ARKit 2」はAR×音楽をさらに進化させるか
また、BehringerはARによってパラメーターを操作するハードシンセを公開している。MicrosoftのARヘッドセット「HoloLens」を必要とするが、ARを現実の楽器に宿すという試みは興味深い。
このように楽器や演奏においてARを活用する試みは、色々な角度からなされてきたことがわかる。AR×音楽への探求心と、今回発表された「ARKit 2」が、このジャンルをさらに面白くするのではと期待している。
例えば、「Piano 3D」のように空間に楽器を配置できる機能を使って、オーケストラ編成を配置できるアプリはどうだろう。楽器を配置する場所によって聴こえ方が変わったり、聴くユーザーの位置によっても音が変われば面白いかもしれない。他にも、複数人で操作できるARのDJブースなどは、大勢でワイワイと楽しめる気がする。ちなみに、VRによるDJシミュレーションゲームはすでに存在している。
いずれは『WWDC 2018』の「LEGO AR」のように、現実の楽器をARに取り込んで操作できるようになるかもしれない。センセーショナルなAR楽器の登場を期待しておこう。
■ヤマダユウス型
DTM系フリーライター。主な執筆ジャンルは音楽・楽器分析、アーティストインタビュー、ガジェット、プリキュアなど。好きなコード進行は<IVM7→VonIV>、好きなソフトシンセはSugarBytesの「Obscurium」。主な寄稿先に『ギズモード・ジャパン』、『アニメイトタイムズ』、『リアルサウンド』。