スピードワゴン小沢「街でひとりぼっちでいたい」オンラインゲームの楽しみ方をライムスター宇多丸と分かち合う

 6月7日放送の『ライムスター宇多丸とマイゲームマイライフ』(TBSラジオ)に、5月31日放送分から引き続き、お笑いコンビ「スピードワゴン」・小沢一敬が登場。「新旧問わずゲーム作品の魅力や思い出を語り尽くす」をメインテーマに、宇多丸と小沢は各々が持つゲーム論や好きなゲームジャンルについて語り明かした。

 先週はライフスタイルに即したゲームプレイ環境や『ボコスカウォーズ』(アスキー)等のレトロゲームに関するトークで盛り上がりを見せたが、今週はお気に入りのゲームジャンルやネットワークを介したマルチプレイも話題に上った。

 番組序盤、宇多丸の「所有しているゲームハードは?」との質問に対し、小沢は「PS4・PS VITA・Nintendo Switch・Wii・3DS・Xbox 360」といった機種名を挙げて、「3DSにいたっては(バージョン違いの本体も含めて)6台ぐらいある」と言及。据え置きタイプの現行機種から携帯用ハードまで幅広く所有しているほか、ロケ中の移動時間はNintendo Switchで『ドラゴンクエスト10』(スクウェア・エニックス)のレベル上げに励むなど、幅広くゲームを遊んでいるだけでなくスキマ時間もゲームに取り組むプレイスタイルが垣間見えた。

 番組中盤になると、トーク内容は「小沢の好きなゲームジャンル」へとシフト。「延々とやれるゲームが好きなんだけど、(全作品で言える共通点として)一人用が好き」とする一方で、「対戦型ゲームは好きじゃない、だからドラクエ10も酒場のサポートなかま(NPC)を使ってますから」と発言。続けざまに「山の上のひとりぼっちは嫌だけど、街でひとりぼっちでいたい」とたとえ、「わかります!」と強く呼応する宇多丸。そのまま「俺よりちょいバカなNPCを連れていく方が好き」と共感を示し、互いのオンラインゲームに対する価値観を確認しあった。

 スピードワゴンのツッコミ・井戸田潤にまつわるゲームエピソードや、「『モンスターハンター』(カプコン)が世界レベルで上手い」と小沢が賞賛する次長課長・井上聡の武勇伝も途中で交えつつ、番組はいよいよ終盤に差し掛かる。まずは宇多丸が、今週最後となるトークテーマ「ゲームから学んだことは?」を提示。カジュアルユーザーからコアゲーマーまで、人によって答えが様々に異なる深いテーマについて、小沢は「時間は待ってくれない。(ゲームをプレイしていると)あっという間に時間は過ぎます」と意見し、「ゲーム内でプレイ時間が出るのはいいことなんですかね?」と宇多丸へ質問。ゲーム中における自分のプレイ傾向が分かったり、単純に長時間プレイした記録を見て達成感が得られるとの理由から、宇多丸は「プレイ時間を見るのは結構好き」と言葉を返した。

 前回は小沢と同世代である番組構成作家と懐かしのゲームトークに花を咲かせつつ、レベル上げをしながら他の作業もこなす器用なプレイスタイルにフォーカス。そして今回は、より一歩踏み込んだ小沢の内面から映し出される、ゲームとの向き合い方や芸人仲間との遊び方が話題の中心であるように感じた。ハイライトとして、井上(次長課長)と同様に『モンスターハンター』を愛する俳優の小池鉄平の名も出たりと、ゲームを通じた意外な交流関係も判明した30分は、宇多丸の「名残おしい」との言葉で締めくくれられた。

 次週6月14日の放送には、シンガーソングライターの清水翔太がゲストで出演予定。あるゲーム作品に精通している清水のここでしか聞けないエピソードが気になる方は、来週もじっくり耳を傾けよう。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

■番組情報
『プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』
TBSラジオにて、毎週土曜日24:00~24:30に放送中。
公式サイト:https://www.tbsradio.jp/mygame/

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