ストリートファイター30thコレクション、2018年秋発売に変更ーー押さえておきたい収録作品は?

 カプコンは5月30日、『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』が2018年秋頃発売になると公式サイトにて発表した。対応機種はPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PCで、詳細な価格や発売日はあらためて告知される模様。以前は2018年春発売に向けて開発を進めていたが、ユーザーの要望に対応するため、2018年3月22日時点で発売延期が発表されていた。この機会に、ソフトの内容を紹介しておこう。

 本ソフトは『ストリートファイター』シリーズ30周年を記念して作られたメモリアル作品で、1990年代に格闘ゲームブームを巻き起こした『ストリートファイターⅡ』を含め、合計で12作品を収録する。ゲーム内容を最新機種上で動作するように移植しているほか、一部の作品はネットワークを介したオンライン対戦に対応。国内だけでなく、海を越えてまだ見ぬ猛者たちとの真剣勝負が楽しめる。発売当時は友人や地元のプレイヤーと腕を競うことがメインだったため、新たな楽しみが広がる。

 またシリーズ作品のアートワークや楽曲集、貴重な開発資料を鑑賞できる「ミュージアムモード」が実装されるのも、ファンにはうれしいところだ。初心者ユーザーも、ビジュアル面から『ストリートファイター』の歴史に触れられるチャンスだ。

 また、『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』の発売にあたり、カプコンは過去シリーズ作品を使用したトーナメントの開催を決定。6月29日にフロリダ州デイトナビーチで行われる『スーパーストリートファイターⅡターボ』大会を皮切りに、『ストリートファイターALPHA3』や『ストリートファイターⅢサードストライク』の大会も順次開催されるようだ。

 昨今のeスポーツシーンで注目されているのは、シリーズ最新作の『ストリートファイターV』だが、こういった過去作品に焦点が再び当てられるのは、コミュニティファンにとってはたまらない事実だろう。いまや伝説のように語り継がれている実力者たちの参戦も、期待できるかもしれない。

 さて、ここからは、シリーズ収録作品で特に抑えておきたい作品をピックアップし解説していこう。

収録シリーズ作品

ストリートファイター
ストリートファイターII
ストリートファイターII´
ストリートファイターII´ハイパーファイティング
スーパーストリートファイターII
スーパーストリートファイターIIターボ
ストリートファイターALPHA(ZEROシリーズの北米版)
ストリートファイターALPHA2
ストリートファイターALPHA3
ストリートファイターIII
ストリートファイターIII セカンドインパクト
ストリートファイターIII サードストライク

ストリートファイター(1987年)

 『ストリートファイターⅡ』は有名だが、プレイ経験のある人が意外と少ないのが、この1作目である。荒削りながらも、体力ゲージの位置やキャラクターの頭身、攻撃の強弱といった現在につながる要素が見られ、後のシリーズ作品を生み出す礎となった。

 ゲームバランスは大味で、主人公のリュウが放つ必殺技「昇竜拳」や「波動拳」を使えば、一気に大ダメージを与えることが可能。いまプレイしてみると、新鮮な楽しさがありそうだ。ちなみにPCエンジンへ『ファイティングストリート』という作品名で移植も行われている。

スーパーストリートファイターⅡ(1993年)

 大ヒット作『ストリートファイターⅡ』からグラフィック表現やサウンド演出が強化され、さらに『キャミィ』『フェイロン』『T・ホーク』『ディージェイ』という4体の新キャラクターが登場した意欲作。1994年には『ストⅡターボ』のようにゲームスピードを変更できる『スーパーストリートファイターⅡX』がリリースされ、ユーザーから大いに歓迎された。2018年現在も人気が高い作品の1つである。

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