『PUBG』運営が『フォートナイト』を提訴 その背景と今後の展開を考察

 今年に入り、PUBG側がサービスの中断を求める仮処分申請という強い対応に出たのは、フォートナイトが想定以上の躍進を遂げていることと無関係ではないだろう。

 フォートナイトは今年に入り、Twitchのストリーミング配信に人気ラッパーのDrakeが参加し、記録的な視聴者数を出すなど注目を集めており、さらに勢いをつけている。PUBGの基本システムをたたき台にし、新たな要素を付加して成長を加速させている、という認識に立てば、PUBG側が訴訟に踏み切ったことも無理からぬことに思える。

 PUBG、フォートナイト、あるいは荒野行動も含め、それぞれに多くのファンが付いているタイトルだけに、訴訟の行方には注目せざるを得ない。それぞれのタイトルが差別化をはかりながら、サービス競争を続けている現状は、いつまで続くのか。市場も拡大していく中で、バトルロワイヤルゲームの著作権問題は、ゲーム業界の重要トピックになっていくだろう。

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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