“本を聴く”時代がやってきた? 大人の読み聞かせ「オーディオブック」で読書体験が変わる

聴く本は読書を変えるか

 これらのオーディオブックの最大の特徴は何よりも「自由」なこと。“本を読む”という行為は両手と両目を絶えず使い、当たり前のように身体的な自由が制限されてきた。読めない漢字が頻出すれば、その時点で読書への意欲が薄くなってしまう人もいただろう。「聴く」という行為は、そんな制限から解放されて「ながら読書」を可能にしてくれる。これまで本を読む時間がなかった人でも家事をしながら、仕事をしながら、料理をしながら、さらには車を運転しながら読書ができてしまう。マルチタスク化が進む現代において、これは望ましい進化の形と言えるだろう。さらには昔は読書が好きだったけれど、視力の低下で本から離れてしまった人もいるかもしれない。そんな人であっても、オーディオブックであればまた読書体験を楽しむことができる。これからは若者だけでなく高齢者にも生じていた本離れが、「聴く読書」によって解消されルカもしれない。オーディオブックを利用した大人の読み聞かせで、ついついやってしまいがちな積読をなくし、読書の時間を増やしていこう。

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■げんきくん
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