Airbnb、新サービスで音楽業界にも進出 ユニークなライブのありかたとして普及するか?
「Airbnb Concerts」は観客だけではなくアーティストにとってもメリットのあるサービスであるとジェームズ・ベシャラは主張する。「Airbnbのコンサートには毎回、市外からの人がよく訪れる傾向にある。10人の異なる街から来てくれた観客の前で演奏をすることは、ローカルなアーティストにとって大きな意味を持つ。金銭的なリスクを負えないためにツアーなどを組めないアーティストにとってAirbnb Concertsは、離れた場所から観客が見に来てくれる“逆ツアー”のようなものになる」とのこと。
出演するアーティストはAirbnbと契約しているプロのアーティストと、駆け出しのローカルな現地のアーティストが入り混じっている。民泊を探す従来のAirbnbと同じように、ユーザーはライブを探すことも、ライブの開催者になることもできる。各ブッキングごとに、Airbnbは20%の仲介料を徴収するとのこと。
「(Airbnb Concertsを)誰でもこのようなライブを開催できるプラットフォームにしていく。街のインディーズのアーティストから、週に100回ライブを開催したいプロモーターまで、幅広くサービスを提供する」とジェームズ・ベシャラは意気込んでいる。「一人のミュージシャンとして言えるのは、このサービスはライブ演奏を鑑賞する方法として最もすばらしいものであるということ」と最後に彼はコメント。果たしてこのユニークな「Airbnb Concerts」は、新たなライブやツアーの在り方として普及するのだろうか。
「Airbnb Concerts」は現在、日本・東京も含む25カ国でサービスを開始している。
参考記事:Airbnb Expands Music Offering With Launch Of Dedicated Concerts Platform(billboard biz)
■小林一真
1995年生まれの上智国際教養学部学生。インディーエモバンドBearwearのボーカル。たまにライブカメラマン。就職先探し中
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