乃木坂46 井上和、『トイ・ストーリー5』で好演! アニメ愛が結実したスナッピー役
公開18日間で興行収入72億円、観客動員502万人を突破し、ディズニー配給作品、そしてディズニー及びディズニー&ピクサーのアニメーション作品として史上最速で興行収入72億円に到達した『トイ・ストーリー5』(※1)。30年にわたって愛されてきたシリーズの最新作として公開から3週間あまり経ったが、早くも大きな“トイ・ストーリー旋風”を巻き起こしている。
作品の盛り上がりとともに注目したいのが、新たに参加した日本版声優陣の芝居だ。ジェシーやウッディたちが、持ち主である少女・ボニーの心を取り戻すための冒険で出会うのが、かつて子どもたちに愛されたハイテクおもちゃ、テック・トリオ。スマーティー・パンツ役の佐野勇斗(M!LK)、アトラス役の松井ケムリ(令和ロマン)とともに、にぎやかなトリオの一角を担うのが、デジカメのおもちゃ・スナッピーを演じた乃木坂46の井上和だ。
スナッピーは、3本の脚で立つデジタルカメラ型のおもちゃ。電池が切れたまま真っ暗な引き出しの中に長くしまわれていた過去を持ちながらも、明るくおしゃべりなキャラクターだ。3体が集まったときのわちゃわちゃとした空気も微笑ましく、短いやり取りからそれぞれの個性や距離感が伝わってくる。
とりわけ印象に残るのが、カメラのおもちゃならではの持ち味を発揮する場面だ。仲間たちの写真を次々と撮りながら、「盛れてる、盛れてる!」と声を弾ませる。持ち前の機能を楽しそうに披露する姿には、おもちゃの特徴そのものが性格として息づく、『トイ・ストーリー』シリーズらしい愛らしさがある。井上の弾むような早口も、スナッピーの無邪気さや好奇心を生き生きと伝えていた。
一方で、今回のスナッピーは、自ら会話を引っ張るというより、相手の言葉を受けることで魅力を増していくキャラクターでもある。毒舌でおしゃべりなスマーティー・パンツと、陽気でマイペースなアトラス。個性の強い2体の言葉に反応し、その場で感情が動いたかのように返していく井上の芝居が、3体の会話に軽やかなリズムを生み出している。
華やかな声質を前面に押し出すだけでなく、共演者の芝居を受け止め、その場の空気に合わせて反応を返す。そうした細やかな“受け”の芝居によって、声だけを聴いていてもスナッピーの表情や動きが浮かび上がってくるようだった。