2026年春アニメMVP女性声優3+1選 “大人気”鈴代紗弓、“脅威の新人”永瀬アンナら
2026年の春アニメは話題作揃いで、なおかつ声優たちの演技力が光る作品も多かった印象。そこで本稿では、“MVP級”と言ってもいいような活躍を見せた女性声優たちに注目し、各々の演技について紹介していきたい。
永瀬アンナ
今期のMVPを挙げるうえで、外せないのは永瀬アンナだろう。『あかね噺』の主人公・桜咲朱音役として、“本気の落語”を披露してみせたからだ。
朱音はプロの落語家を目指す女子高生という設定で、作中には彼女の落語シーンが幾度も登場する。しかもその描き方には一切誤魔化しがなく、芸を披露する姿が正面からしっかりと描写されるのだった。
あまりにハードルが高い役柄だが、永瀬による落語は堂々たるもの。朱音がどんどん成長を遂げているということを視聴者に実感させるような、説得力のある演技となっていた。それもそのはず、永瀬は1年以上前から本職の落語家のもとで稽古を積んでいたという(※1)。
とくにその努力の成果が発揮されていたのが、学生落語選手権「可楽杯」をめぐるエピソードだ。まず朱音は予選において、あえてテクニックだけを見せつける超高速の「寿限無」を披露。その上で決勝では間の取り方や情感を意識したまったく別のアプローチによって、同じ「寿限無」を演じ分けてみせた。
まさに魂がこもった永瀬の演技。視聴者のみならず、原作者・末永裕樹からも「極めて無茶なこのハードルを超えていった永瀬さんの技量、演出のキレに打ち震えました。…スゴすぎる!!」と称賛の言葉を送られていた。
アニメあかね噺第十席!からし、ひかるを相手に寿限無で、落語で圧倒する…極めて無茶なこのハードルを超えていった永瀬さんの技量、演出のキレに打ち震えました。…スゴすぎる!!次回もまた舌戦の様相…楽しみです!! https://t.co/V9cO6xtk56
— 末永裕樹 (@scenesevent) June 6, 2026
ほかにも今期の永瀬は、『氷の城壁』の主人公・氷川小雪役、『NEEDY GIRL OVERDOSE』のかちぇ役、『マリッジトキシン』の姫川杏子役など、多数のメインキャラクターを担当。大活躍のクールとなった。
若山詩音
演じる役柄の振れ幅や技巧という点で、きわだった活躍を見せていたのが若山詩音。たとえば『マリッジトキシン』で演じていたのは、主人公・下呂ヒカルの相方となる結婚詐欺師・城崎メイだ。
城崎は美しい容姿をもつ結婚詐欺師で、どんな相手でも手玉に取ってしまう“魔性”の持ち主。その一方、世間知らずな下呂の発言にツッコミを入れつつ、ビシバシと婚活テクニックを叩き込んでいく姿も見せる。若山はそんなメイの二面性を、色気たっぷりな声色とドライな声色との使い分けで表現していた。
また若山は『霧尾ファンクラブ』でもメインキャラクターを担当。好きな男子への恋心をこじらせた女子高生・三好藍美の親友にあたる染谷波を演じていた。
喜怒哀楽がはっきりとしている藍美とは対照的に、波はおっとりとしたつかみどころのない性格。淡々としたしゃべり方で、藍美の過剰な妄想をボケとして処理する名ツッコミ役としての仕事をまっとうしている。『霧尾ファンクラブ』がシュールギャグアニメとして高く評価されたのも、若山の演技があってこそだろう。
そのほか『また殺されてしまったのですね、探偵様』のクールな少女・リリテア役なども演じており、幅広い演技力を発揮したクールだった。