高橋一生×燃え殻『この味もまたいつか恋しくなる』NHK BSにて放送 脚本は坪田文が担当

 NHK BS/BSP4Kにて高橋一生主演ドラマ『この味もまたいつか恋しくなる』が秋以降に放送されることが発表された。

 本作は、燃え殻の同名エッセイを映像化するもの。口にした料理や酒をきっかけに、ふと思い出すかつての日々や人との記憶をつづった作品で、脚本はNHKドラマ『探偵ロマンス』『コトコト〜おいしい心と出会う旅〜』などの坪田文が手がける。

 高橋が演じるのは、文筆業をなりわいにしている主人公の“僕”。くっついたり離れたりの彼女との関係や、うっすら苦手な編集者との付き合いなど、日常を送るなかで、食にまつわる記憶がふとよみがえる。彼女と食べた横浜のシーフードドリア、ゴールデン街のバーのうすいハイボール、夜勤終わりに通っていた牛丼屋ーー“僕”の「この味」にまつわる8つのストーリーが、情緒豊かに描かれる。

 高橋は「この作品には、強く声を上げるのではなく、静かに心に触れてくる魅力があります。その繊細さと余白が、この作品の中でどのように立ち上がっていくのか、私自身楽しみにしています」とコメントした。

 また、原作者の燃え殻は「高橋一生さんの演じる主人公と一緒に、恋しくなる瞬間に立ち会えることを楽しみにしています」と期待を寄せた。

コメント

高橋一生(主演)

燃え殻さんの言葉には、日常の中に埋もれているはずの感情や記憶を、そっとすくい上げる力があると感じています。
『この味』もまた、食べ物そのものの話でありながら、そこにまつわる誰かとの時間や、言葉にならなかった思いまで浮かび上がってくる、豊かな作品だと思いました。
物語を読んだとき、味の記憶というものが、単なる懐かしさではなく、そのとき一緒にいた相手の気配や、自分でも忘れていた感情を呼び戻すものなのだと、改めて感じました。人は何を食べたかだけではなく、誰と食べたか、どんな思いでその時間を過ごしたかを、心に残しているのだと思います。
この作品には、強く声を上げるのではなく、静かに心に触れてくる魅力があります。その繊細さと余白が、この作品の中でどのように立ち上がっていくのか、私自身楽しみにしています。
ご覧になる方それぞれの中にも、きっとふと恋しくなる“誰か”や“ある時間”が立ち上がる作品になるのではないでしょうか。

燃え殻(原作)

僕は大してグルメではない。担当の編集者から、「食にまつわるエッセイを書いてみませんか?」と言われたときは、すぐに断ろうと思った。「同じ料理でも、誰と一緒に食べたかで、記憶の残りかたが変わってきますよね」と続けて言われたときに、それはそうかもな、と思って、俄然取り組んでみたくなった。ある料理を口にしたとき、日常では忘れていた、いつかの誰かとの記憶のスイッチが、カチッと入ってしまう、ということはないだろうか? 彼女との最後の朝食になったシーフードドリア。父が作ってくれた油ギトギトの炒飯。JAZZよりサザンが好きな喫茶店マスターの浅煎り珈琲。「東京の母」と慕う中国人女性が豪快に握るおにぎり。電話越しだけど、一緒に食べた深夜のモナカアイス。僕の記憶のスイッチがカチッと入る瞬間──。坪田文さんの脚本を、ひと足先に読ませていただいて、そんな断片が、走馬灯のように美しく儚く展開されていく様に、早くも感動しております。高橋一生さんの演じる主人公と一緒に、恋しくなる瞬間に立ち会えることを楽しみにしています。

■放送情報
『この味もまたいつか恋しくなる』
NHK BS、BSP4Kにて、今秋以降放送予定(60分×2話)
出演:高橋一生
脚本:坪田文
原作:燃え殻『この味もまたいつか恋しくなる』
写真提供=NHK

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