吉岡里帆が『豊臣兄弟!』で放つ“女狐”としての強さ 悲しく共鳴する「指一本触れさせぬ」
若狭への出陣は、石山城の武藤友益を討つのが表向きの理由であり、真の狙いは裏で通じる朝倉討伐だった。浅井家は朝倉家と古くからのよしみ。人質に取られている万福丸を救い出すことを信長は長政と約束し、「この戦が終わったらまた相撲を取ろう」(信長)、「次はわたくしが勝ちまする」(長政)と誓いあった。
浅井家の当主として長政は、織田にも朝倉にもつかぬと宣言するも、父・久政(榎木孝明)、そして暗躍する朝倉景鏡(池内万作)に徐々に言いくるめられていく。朝倉家が義昭(尾上右近)をかくまっていた過去、人質の万福丸の存在。じりじりと気圧されていく長政の逆鱗に触れることになったのは、市(宮﨑あおい)への侮辱だった。
「しょせんは信長の妹であり“女狐”、その元凶を取り除けばいい」という久政と景鏡からの追い打ちに、長政は「市には指一本触れさせぬ!」と血相を変える。それは景鏡の策略通りに長政が“昔のような武将”に戻った瞬間だった。
謀反の企ては、忍びを通じてまずは市へと伝えられ、やがて勝家(山口馬木也)から信長に報告がいく。万福丸を助け出し、また相撲を取ろうと約束した矢先の出来事。信長はもう一人の“弟”から2度目の謀反を起こされることとなってしまう。
第14回「絶体絶命!」で描かれるのは、織田軍と朝倉軍が激突する金ヶ崎の戦い。第13回の終わりに半兵衛(菅田将暉)がこれまでの道のりと地形を記し、「これは明日生きるためのものです」と話していたが、予告で藤吉郎から「あるのか、道は」と問われた半兵衛は「ありませぬ」と返答した。それは長政の裏切りによる危機的状況を物語っていた。
■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波、白石 聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜
大東駿介、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮﨑あおい、小栗旬ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
写真提供=NHK