冬アニメの“MVP声優”といえば? 『呪術廻戦』遊佐浩二や『超かぐや姫!』夏吉ゆうこなど
遊佐浩二
冬アニメで活躍した男性声優としては、遊佐浩二の名前を挙げないわけにはいかないだろう。『呪術廻戦』の第3期「死滅回游 前編」で演じた禪院直哉は、ある意味今期イチの愛されキャラとなっている。
直哉は禪院家26代目当主・直毘人の息子にあたる人物で、次期当主の座を手に入れるため、邪魔者を抹殺しようとする姿が描かれた。能力主義と男尊女卑を煮詰めたような思想の持ち主で、優雅な関西弁でありながら、耳を疑うような暴言を連発するのだった。
直哉が“残念すぎるイケメン”として人気を博したのは、その外道っぷりを活き活きと演じた遊佐の功績も大きいのではないだろうか。また遊佐自身が京都の生まれということで、京都なまりの関西弁が板に付いているとも言われていた。
なお遊佐は『弱虫ペダル』でも、京都弁で相手を口汚く侮辱する御堂筋翔の役柄を演じていた。はんなりとした外道キャラの演技にかけては、右に出る者はいない声優と言えるだろう。
小林千晃
小林千晃は今期、数々の話題作に出演していた。とくに強い存在感を示したのは、『葬送のフリーレン』の第2期だ。
小林演じるシュタルクは普段はビビリで頼りないが、いざというときはパーティーの前衛を張る勇猛な戦士。第1期の範囲ではバトルシーンでの活躍があまり多くなかったが、第2期ではそれを埋め合わせるかのように、ド派手な見せ場がたくさん用意されていた。小林はそんなシュタルクの雄姿を見事に演じ、ファンの期待に応えていたため、MVP候補にふさわしいだろう。
また『地獄楽』の第2期では、引き続き主人公・画眉丸役で出演。天仙の1人・蘭と死闘を繰り広げる画眉丸を迫真の演技によって表現し、物語を盛り上げてみせた。
ほかにも『ハイスクール!奇面組』では、奇面組の“えびすの仁”こと大間仁役で出演を果たしていた。今、もっとも活躍を期待したい男性声優の1人だ。
小野賢章
小野賢章といえば『黒子のバスケ』の黒子テツヤや『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のジョルノ・ジョバァーナなど、数々の代表作をもつ人気声優。1月30日に公開された劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は、その実力を存分に堪能できる作品だった。
小野が同シリーズで演じているのは、主人公のハサウェイ・ノア。1作目から引き続きの抜擢となるが、2作目の『キルケーの魔女』はよりハサウェイの内面的な苦悩に焦点が当たるストーリーとなっていた。
ハサウェイは地球連邦の英雄ブライト・ノアを父に持ちながら、反地球連邦運動「マフティー」のリーダーとして暗躍する人物。十数年前の戦争で起きた出来事が深いトラウマとなっており、時折幻覚やフラッシュバックに襲われる姿が描かれている。
小野は不安定になっていくハサウェイの心を繊細な演技によって表現しており、その成果が終盤のカタルシスに結実していた。同作の出演者といえばギギ・アンダルシア役の上田麗奈が脚光を浴びることが多いが、小野は彼女に負けず劣らずの存在感を発揮していたと言える。
魅力たっぷりの演技で多くのファンを夢中にさせた声優たち6人。4月から始まる春アニメでは誰がMVP級の活躍をするのか、期待して見守りたい。