『リブート』坪井敏雄監督が明かす撮影秘話 最終回には「とても大きなサプライズも」

 3月29日に最終回を迎えるTBS日曜劇場『リブート』より、メインディレクターの坪井敏雄監督のインタビューコメントが公開された。

 本作は、主演の鈴木亮平が善と悪を行き来する一人二役に挑む“エクストリームファミリーサスペンス”。妻殺しの罪を着せられた平凡なパティシエ・早瀬陸が、家族の元に戻るため、悪徳刑事・儀堂歩の顔になり変わり、真実を追い求めていく姿を描く。

 本作のメインディレクターであり、これまでにも多くの作品で演出を手がけてきた坪井監督は本作の演出について、「毎回ものすごい速さで物語が展開していくサスペンス作品なので、スピード感やテンポ感はかなり強く意識した」と明かす。主演の鈴木もテンポやセリフ回しのスピードを上げる方向で演技プランを練っていたといい、「最初から共通の認識を持ってスタートすることができた」と振り返った。

 鈴木の印象については、「研究熱心でストイック」と称賛し、「芝居の錬成度の高さは、『リブート』のような新しい撮影手法を取り入れた挑戦的な作品に最も適した方で、このような作品のど真ん中にいるべき俳優であると改めて確信した」と高く評価した。

 また、リブート前の早瀬を演じた松山ケンイチについては、「家族への愛の深さも含めて、早瀬の基礎となる人物像を作っていただいたので、影の主人公という形にはなりますが、ある意味では本当に松山さんの作品でもある」とその存在感に触れた。

 一人二役を演じた戸田恵梨香についても、「『こう言われたら、早瀬も信じてしまうよな』と思えるくらいの言葉の強さというか、その説得力に『本当にすごい』と心を掴まれた」と絶賛。

 最終回の見どころについては、「残されている謎や伏線など、皆さんがモヤモヤされているところには、実はその裏に登場人物それぞれの秘めた想いや愛もあるのですが、最終回ではその辺も一気に明かされていく」と予告し、「本当の最後の最後にはとても大きなサプライズもあるので、ぜひ最後までご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せた。

坪井敏雄監督 コメント

本作の演出で心掛けたことについて

本作のように毎回ものすごい速さで物語が展開していくサスペンス作品は、これまであまり経験がなかったので、そういったスピード感やテンポ感はかなり強く意識しました。(鈴木)亮平さんもお芝居のテンポやセリフ回しのスピードを通常より少し上げる方向で(演技プランを)練られていたので、最初から共通の認識を持ってスタートすることができたと思っています。

バイオレンスなシーンを描く際に意識したこと

映像的にはあまりに直接的な描写は避けたいと思っていたので、むしろそれをしないことによって、逆に怖さが増すような手法を用いました。例えば部屋の奥では「こういうことが行われているんだろうな」と、視聴者の方々が妄想できるような余白を残す、といった形です。
裏社会に関わるシーンは、映像のトーンもやや暗めになっているかもしれませんが、本作は家族愛がテーマでもあるので、全体的にはあまり冷たい空気感にはならないように意識していました。

主演の鈴木亮平への印象

亮平さんとは主演として連続ドラマをご一緒させていただくのは今回が初めてでしたが、準備期間も含めて、現場でも研究熱心でストイックな方だと改めて思いました。本当にお芝居が好きでたまらなくて一途に研究しているところは尊敬しますし、とても素敵なところです。
そのような姿勢、芝居の錬成度の高さは、『リブート』のような新しい撮影手法を取り入れた挑戦的な作品に最も適した方で、このような作品のど真ん中にいるべき俳優であると改めて確信しました。

リブート前の早瀬陸を演じた松山ケンイチへの印象

松山さんもお芝居を撮らせていただくのは今回が初めてで。早瀬の息子・拓海(矢崎滉)とのシーンでは、父親役として息子と接するシーンを撮影するのは「今回が初めて」とおっしゃっていたのですが、拓海役の矢崎くんがすごく頑張ったこともしっかりと受け止められていて、結果とても心に響くお芝居になったと思っています。
そういった家族への愛の深さも含めて、早瀬の基礎となる人物像を作っていただいたので、影の主人公という形にはなりますが、ある意味では本当に松山さんの作品でもあるなと思いました。

幸後一香役の戸田恵梨香への印象

一香は、状況説明や誰かを説得しなければならない役割が多い役だったので、セリフもかなり長いですし、大変だろうなと思っていたのですが、クランクイン前の本読みの時に、戸田さんの「こう言われたら、早瀬も信じてしまうよな」と思えるくらいの言葉の強さというか、その説得力に「本当にすごい」と心を掴まれました。
それが現場ではさらにパワーアップして、お芝居に乗せるとまたさらに力強くなっていったので、本当に素晴らしい役者さんだなと思いました。

冬橋航役の永瀬廉への印象

永瀬さん以外に、誰も冬橋を演じられないのでは、と思うほど役と同化している印象を受けました。それはなぜかと思った時、永瀬さんが持つ色気のような部分だけではなく、急に関西弁の気のいいお兄ちゃんになったりする、そんな本来のキャラクターが、「しぇるたー」(冬橋たちが職員を務めるNPO法人)に身を寄せる若者たちの前で見せる、冬橋の姿ともリンクするというか。
ハマり役という言葉が妥当かは分かりませんが、そういうふうにはすごく感じました。

霧矢直斗役の藤澤涼架への印象

第1話の夏海(山口紗弥加)の葬儀シーンの時、クランクイン前の藤澤さんが「勉強のために」と現場に来られて、撮影の様子をじっと見ながら勉強されていた姿が、すごく印象的でした。
撮影の合間には、亮平さんや永瀬さんと積極的にコミュニケーションを取るなど、本当に(連続ドラマは)初めてなのかなと思うぐらい、自然と現場になじまれていました。

印象的だったキャラクターについて

今回は裏と表(の社会)を問わず、それぞれに濃いキャラクターたちが多くいたので、撮っていてすごく楽しかったです。例えば合六亘(北村有起哉)は、普段は丁寧で人当たりの良い人物ですが、裏では怖いことをサラッと言いますね、みたいな話を北村さんと相談しながら作っていきました。
裏組織の幹部が集まるシーンでの、さっきまでみんなで和やかに話していたのに、合六が裏のモードに入ったらみんなも急にスイッチが入る、といったような使い分けも、北村さんに非常にうまくコントロールしていただきました。

最終回の注目ポイント

残されている謎や伏線など、皆さんがモヤモヤされているところには、実はその裏に登場人物それぞれの秘めた想いや愛もあるのですが、最終回ではその辺も一気に明かされていくと思います。
そして、本当の最後の最後にはとても大きなサプライズもあるので、ぜひ最後までご覧ください。

日曜劇場『リブート』

妻殺しの濡れ衣で逮捕されたパティシエの早瀬陸は、悪徳刑事・儀堂歩に追い詰められ、真犯人を見つけ出すため、家族と過去を捨てて儀堂の顔に変わり“リブート”を決意する。

■放送情報
日曜劇場『リブート』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:鈴木亮平、戸田恵梨香、永瀬廉(King & Prince)、蒔田彩珠、中川大輔、藤澤涼架、与田祐希、上野鈴華、藤田ハル、矢崎滉、野呂佳代、塚地武雅(ドランクドラゴン)、津田篤宏(ダイアン)、伊藤英明、山口紗弥加、池田鉄洋、酒向芳、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉
第10話ゲスト:市川團十郎
脚本:黒岩勉
音楽:大間々昂、木村秀彬
主題歌:Mr.Children「Again」(TOY'S FACTORY)
プロデュース:東仲恵吾
協力プロデュース:國府美和
演出:坪井敏雄、田中健太、元井桃
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/REBOOT_tbs/
公式X(旧Twitter):@reboot_tbs
公式Instagram:reboot_tbs
公式TikTok:@reboot_tbs

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