未来の主演俳優はここから? 『未来のムスコ』『再会』など冬ドラマで輝いた天才子役たち

 そして、作中ほぼ唯一の子役として物語を引っ張ったのが、『未来のムスコ』(TBS系)で汐川颯太役を演じた天野優。汐川未来(志田未来)と夫の“まーくん”を仲直りさせるために、10年後の未来からやってきたという設定で、実に5歳児らしい、素直な演技が魅力だった。第1話で雷とともに現れて「ママ―」と抱きついてきたり、未来が交番で謝っている横でふざけている表情など、見ていて自然と「カワイイ」と口元がほころんでしまった視聴者も多かったに違いない。トレードマークの耳当て帽もよく似合っていた。

『未来のムスコ』©TBSスパークル/TBS

 これが少し年齢が上になると、役者魂が芽生えて頭で計算して芝居をしてしまうのかもしれないが、本作では難しく考えず、ごく素直に5歳の少年を演じていたのが功を奏したように見えた。第9話で、2026年の未来との別れが悲しくて泣きだしてしまうシーンなど、ストレートな演技が胸に迫った。役者たちの間でも恐らく現場のアイドルだったに違いなく、ひたむきな役が似合う志田とともにこの作品の世界観を作り上げた、小さくて大きな立役者といえよう。

 それほど愛くるしい存在だっただけに、第9話のラストで、再会できているはずの2031年に颯太が現れなかったという衝撃的な展開は、視聴者に大きな喪失感を与えた。だが、最終回で明かされた真相では、颯太は本来は別の夫婦の子供で、未来と吉沢将生(塩野瑛久)とは養子縁組をしていたのだとわかった。先ほど「計算がない」と書いたが、そうした前提で見返すと、2026年で将生を見る時の表情など、幼いながらもきちんと芝居をしていたことが伝わってくるので、ぜひ観直してみてほしい。過去にタイムスリップして大きな仕事を成し遂げた颯太を、心から褒めてあげたくなった。

『未来のムスコ』©TBSスパークル/TBS

 他にも『リブート』(TBS系)で早瀬陸(松山ケンイチ/鈴木亮平)の息子・拓海を演じた矢崎滉や、『夫に間違いありません』(フジテレビ系)で朝比聖子(松下奈緒)の息子・栄大を演じた山﨑真斗も、若いのにヘビーな役どころを見事に演じていたし、『元科捜研の主婦』(テレ東系)で吉岡詩織(松本まりか)の息子・亮介役を演じた佐藤大空もかわいらしかった。

 全員が名演で、誰か一人をMVPに決めるのはなかなか難しいが、皆さんの中では誰がMVP だっただろうか?

再会~Silent Truth~

23年前、拳銃を埋める秘密を共有した淳一と同級生たち。刑事となった淳一は故郷で、その拳銃が凶器の殺人事件を捜査。容疑者は初恋の相手でもある仲間の一人。淳一は過去の秘密と対峙する。

関連記事