さとうほなみ、『ばけばけ』なみ役で意識したのは「ウザかわいい」 池脇千鶴への憧れも

 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』出演中のさとうほなみのインタビューコメントが公開された。

 朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。主人公・松野トキを連続テレビ小説初出演となる髙石あかり、トキの夫レフカダ・ヘブン役をトミー・バストウが演じる。

 さとうが演じるなみは、貧しい農家の長女として生まれ、家族を養うために天国遊郭の遊女となった女性。さとうは、印象的だったシーンとして第10週第47話のトキとの会話を挙げ、「『おなごが生きるには身を売るか、男と一緒になるしかない』というセリフもすごい言葉だとは思いますが、あの時代に遊郭で働くなみにとっては本当にそれしかなかったのだろうと感じます」と心境を分析。

 身請け話に悩む展開については、「若い時に身を売られたなみは本当に天国遊郭しか知りません。だから、そこを出る怖さがあったのだと思います」とコメント。また、実は撮影当初はなみの結末が決まっていなかったという裏話も披露。「制作統括の橋爪(國臣)さんから『なみ、どうする?』と言われて『身請けされるほうが幸せです』と返事したけれど、遊郭でめげない姿を見せつづける方が物語としてはいいのかもしれないという思いも。でも、幸せになりたいと思える相手が現れてよかったです」と感謝を述べた。

 同じく遊女のサワとの関係性については、「自分はサワとトキの応援団長だと、勝手に思っている節もあると思います」とコメント。「なみを演じる時にはちょっと厄介だと思われるくらいのテンションと、それでいて憎めない“ウザかわいい”を意識しました」と役作りのポイントを明かした。

さとうほなみ(なみ役)コメント

印象的だったシーン

ヘブンさんの女中になったおトキちゃんに「どげ? 私がやるかもしれんかった仕事は」と聞いたシーン(第10週47回)が印象に残っています。「気遣わんでええのよ、恨みも妬みもしちょらんけん」というセリフがなみらしいですね。すぐに前を向けるポジティブな人で、カラッとした性格なのが出ていて、ずっとこうして生きてきたんだろうと思いました。「おなごが生きるには身を売るか、男と一緒になるしかない」というセリフもすごい言葉だとは思いますが、あの時代に遊郭で働くなみにとっては本当にそれしかなかったのだろうと感じます。自分の力は遊郭から出るに及ばないとずっと昔に分かっている。男の人がいないと生きていけないと、カラッと言えるくらいにはいろいろ諦めてきたのだと思います。

身請け話に悩むなみの心境

セリフにもありましたが、若い時に身を売られたなみは本当に天国遊郭しか知りません。だから、そこを出る怖さがあったのだと思います。長年出たいと思っていたはずですが、ずっと夢見てきたからこそ、もし自分が遊郭以外で生きていけなかったら……と不安が勝って。勢い任せにヘブン先生のラシャメンになろうとした時とは違い、今回は現実がドシンとのしかかって恐怖心につながったのだと思います。そんな中、福間さんが「惚れちょる」とストレートに伝えてくれたおかげで覚悟ができました。
実は、去年の初夏あたりはまだなみの結末が決まっていなかったんです。制作統括の橋爪さんから「なみ、どうする?」と言われて「身請けされるほうが幸せです」と返事したけれど、遊郭でめげない姿を見せつづける方が物語としてはいいのかもしれないという思いも。でも、幸せになりたいと思える相手が現れてよかったです。幸せな結末をありがとうございます!

なみとサワの関係

なみはおサワに仲間だと言っていたのに、その後すぐに身請けを決めていましたね(笑)。サワに「無理に出んでもええと思うよ」と言ったのも、的を射ていたのか全くわかりません。余計なお世話だったりもするだろうけど、声をかけずにいられないのがなみの性格。遊郭の2階からみんなが見えるので、サワを目にして何か抱えているんだろうなぁと気にかけていたのでしょう。自分はサワとトキの応援団長だと、勝手に思っている節もあると思います。サワを応援したいけど自分の話も聞いてほしい、だから少し押し売りっぽくなってしまうんですよね。なみを演じる時にはちょっと厄介だと思われるくらいのテンションと、それでいて憎めない“ウザかわいい”を意識しました。

今後の見どころ

この先、トキとヘブンの波が激しいお話になっていきます。橋の向こうに渡れたおトキちゃんにも切ないことが起こるし、幸せなのか幸せじゃないのか、それさえもわからなくなってくる。私も早く映像で見たいなと、放送を楽しみにしています。第1週から『ばけばけ』を見て泣いてきましたが、司之介さんってひどいのになぜか憎めないですよね(笑)。それは、おフミさんがデキる女だからこそだと思います。私はフミ役の池脇千鶴さんが昔から大好きなので、共演できて本当にうれしかったです! ご一緒したシーンは少ないけれど、池脇さんはじめ松野家の皆さんと現場でいっぱいお話しできたのがいい思い出です。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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