仲野太賀「とにかく元気な大河ドラマを」 『豊臣兄弟!』で日本を明るくする決意

 役作りの一環として、仲野は奈良県にある壺阪寺を訪れたという。そこには、秀長の木像が安置されている。仲野が最も感銘を受けたのは、その木像が作られた時期と背景だった。

「壺阪寺で秀長さんの木像を拝見したのですが、ご住職から伺った話に胸を打たれました。実はその像が作られたのは、豊臣家が滅んだ後のことだったそうなんです。つまり、豊臣家を祀ることが許されないような時代に、誰かが秀長さんのことを想い、危険を冒してまでこっそりとその像を作って残そうとしたわけです。それを聞いたときに、鳥肌が立ちました。秀長という人物がいかに人々に愛されていたか、その人望の厚さをこれ以上ないほど雄弁に物語っているエピソードだなと。権力者として恐れられていたわけではなく、人間として慕われていた。『この人の生きた証を残したい』と、後の世の誰かにそう思わせるほどの魅力が彼にはあったんです。僕が今回演じる上でも、策士としての側面よりも、そういった愛される力や人間的な魅力を一番大切にしていきたいと、その木像の前で改めて誓いました」

 クランクインしたばかりの頃の現場は、まだ天下統一の華やかさとは無縁の、泥と汗にまみれた世界だったという。

「今はまだ物語の序盤、2人がまだ何者でもなく、農民として泥臭く生きている時代を撮影しています。現場の雰囲気はとても良いですよ。今回は撮影のスケジュールにもゆとりがあって、スタッフ・キャスト全員が良いリズムで作品に向き合えています。小一郎は農民として生まれ育って、家族や仲間、愛する人と平和に暮らしたいと願っています。そんな彼が、兄という嵐に巻き込まれ、戦国の時代の渦に飲み込まれていく。その変化のグラデーションを丁寧に演じていきたいですね」

 最後に、仲野は視聴者に向けて力強いメッセージを送った。

「とにかく元気な大河ドラマを届けたいと思っています。暗いニュースも多い世の中ですが、日曜の夜にこのドラマを観て、皆さんが少しでも『明日も頑張ろう』と思えるような、そんなエネルギーに満ちた作品にします。ぜひ、豊臣兄弟の成り上がりを楽しみにしていてください」

■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、1月4日(日)スタート 毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
※初回15分拡大版
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友 茜(広報)
公式サイト:https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P52L88MYXY
公式X(旧Twitter):@nhk_toyotomi
公式Instagram:@nhk_toyotomi
写真提供=NHK

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