“パフォーマンスキャプチャ”の秘密が明らかに 『アバター:F&A』制作の裏側収めた特別映像
全国公開中の映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』より、制作の裏側を収めた特別映像が公開された。
本作は、全世界歴代興行収入ランキングで第1位の『アバター』、同ランキングで第3位にランクインしている『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』に続く、シリーズ第3弾。前2作に続き、ジェームズ・キャメロンが監督を務めた。
本作の物語の核となる家族の絆をはじめ、キャラクターたちのドラマを描くうえで欠かせないのが、俳優の演技をそのまま生かすパフォーマンスキャプチャの技術。公開された特別映像では、キャスト陣が制作の裏側を語っている。
キャメロン監督が本作の制作過程でこだわったのが、俳優たちによる生身の感情豊かな演技と、パフォーマンスキャプチャ技術を組み合わせること。パフォーマンスキャプチャとは、俳優たちの身体の動きだけでなく、表情や指先の細かな動きなどをデジタルデータとして記録する技術で、これによりスクリーンで躍動するナヴィたちに“本物の感情”が生まれている。映像では、そんなパフォーマンスキャプチャでの撮影の様子や、これまで公開されてこなかった最新作の制作の裏側、そして監督・俳優たちの熱き思いが映し出されていく。
パフォーマンスキャプチャ技術について、キャメロン監督は「俳優たちが何をしているのか、彼らがどれだけ献身的に情熱を注いでいるのか、実写作品と同じくらい心血を注いで役作りしている姿を、観客に見せなきゃいけないと思った。主張したいのは、これは最も純粋な形の映画演技であり、演技そのものの最も純粋な形態だということだ」と熱弁。AIに頼ることなく、人間が持つ想像力こそが創造の源だと強調する。
そんなキャメロンのこだわり抜いた撮影現場について、主人公ジェイクの養子である14歳の少女・キリを演じているシガニー・ウィーバーは、「スーツを着ることで、登場人物そのものになれて、物語に深く入り込める。だから身を委ねるだけで、シーンがひとりでに動き出すんです。こんなに制限なく演技ができる環境は初めて。ご褒美みたい」と、役に没入して演じられたと振り返る。
また、ジェイクたちに襲い掛かるアッシュ族のヴァランを演じるウーナ・チャップリンは「演劇学校を思い出しました。イスと自分しかいない空間であらゆるものを表現する。自由に全身で演技できて本当に楽しかった」、ジェイクの妻ネイティリを演じるゾーイ・サルダナは「これまでにない教育を受けている感覚。『アバター』の一員となり、最新技術の中で演じることで、演技、演劇、芸術について学び直しています」と語る。
最後にウィーバーは、「俳優全員に経験してほしい。本当に自由に演技できる。監督が登場人物たちを愛し、俳優の味方でいてくれる。こんなに創造性を解放できる環境は他にはない」と明かし、唯一無二の作品を追求することに情熱と心血を注ぐキャメロンへの賛辞を贈った。
■公開情報
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
全国公開中
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、ウーナ・チャップリンほか
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー、レイ・サンキーニ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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