岡山天音×森七菜、『ひらやすみ』それぞれの役柄を語る 「ヒロトは、存在が魅力そのもの」
11月3日からスタートしたNHK夜ドラ『ひらやすみ』で主演を務める岡山天音と共演する森七菜のインタビューコメントが到着した。
本作は、小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』にて2021年から連載中の真造圭伍の同名漫画を実写化する人間ドラマ。主人公は、定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの(?)将来の不安も一切ない、お気楽な自由人の生田ヒロト。彼は人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。その平屋で山形から美大進学のために上京してきた、18歳の従姉妹・小林なつみと2人暮らしをスタート。何気ない日常の中で、どこか懐かしさを感じる平屋での生活や、おばあちゃん直伝の四季の料理がほんのりと彩りを添えていく。いつしかヒロトの周りには仕事や人間関係、将来への漠然とした不安など、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集うようになっていく。
主人公・ヒロトを岡山天音、ヒロトと同居することになる従姉妹・なつみを森七菜、ヒロトが偶然出会う不動産会社勤務のよもぎを吉岡里帆がそれぞれ演じるほか、吉村界人、光嶌なづな、根岸季衣がキャストに名を連ね、語りを小林聡美が担当する。
NHKプレミアムドラマ『団地のふたり』がギャラクシー賞選奨に輝いた松本佳奈がチーフ演出を務め、アニメ『スキップとローファー』などの米内山陽子が脚本を手がける。
岡山が演じる生田ヒロは29歳のフリーター。恋人もいなく、将来への不安もない。くよくよ悩むことはしないが、夕飯を何にするかはめっちゃ考えるというノンキな自由人。ひょんなことで近所の平屋に住むばーちゃん・和田はなえ(根岸季衣)と仲よくなり、週2回夕食をごちそうになる仲に。そしてはなえの急死後、平屋を譲り受けることとなる。
第1回でヒロトがばーちゃんを思い返すシーンを撮影し、岡山は「ヒロトは平均より“フラット”な人だと思うので、ああして感情が大きく動くシーンは演じていて不思議な感覚がありました。彼の“ふだん振れない感情の線”みたいなものが振れた瞬間だったので、とても新鮮
でした」とコメント。
そんなヒロトの魅力について「僕は子供の頃からヒロトのような友達が欲しいとずっと思っていて、『ひらやすみ』の原作を初めて読んだ時にその友達に出会えたような感覚がありました。僕にとってヒロトは、存在が魅力そのものですね」と語った。
森が演じる小林なつみはヒロトのいとこで美大入学のため、山形から上京。勝ち気な性格だが、引っ込み思案や自意識過剰なところもある。ひそかにマンガ家になりたいという夢を抱いているが「マンガ描く=オタク=恥ずかしい」という偏見を持っていて、マンガを描いていることを誰にも言えていない。
ドラマの出演が決まる前から原作を読んでいたという森は、その魅力を「平屋とその周りで起きる出来事しか描かれていないのに、泣きそうになったり声が出るくらい笑ってしまったり。そのギャップにすごく力強さを感じます」と明かした。
そして、なつみについて「とにかくキュートです。たとえば第1回の初登場シーンは本当に態度が悪かったんですけど(笑) それだけでは終わらない人間味があって。こういう機微を細かく表現していきたい、なつみを“愛される女の子”として表現しないといけないなと思っています」とコメントした。
岡山天音(生田ヒロト役)コメント
第1回のヒロトがばーちゃんを思い返すシーンについて
ヒロトは平均より“フラット”な人だと思うので、ああして感情が大きく動くシーンは演じていて不思議な感覚がありました。彼の“ふだん振れない感情の線”みたいなものが振れた瞬間だったので、とても新鮮でした。撮影はまだ序盤ですが、ここ数日、ヒロトの日常を味わわせていただいて興味深いと思っています。これからヒロトの日常にも“柔らかく暖かいだけではない瞬間”が訪れて、そういう場面を演じさせていただくことになると思うのですが、頑張りたいです。
ヒロトの魅力
僕は子供の頃からヒロトのような友達が欲しいとずっと思っていて、「ひらやすみ」の原作を初めて読んだ時にその友達に出会えたような感覚がありました。僕にとってヒロトは、存在が魅力そのものですね。
森七菜(小林なつみ役)コメント
ドラマ出演決定前から読んでいたという原作の印象について
実はご縁を感じる出会いだったんです。NHKのすぐ近くの本屋で最初に「ひらやすみ」を見つけて、すぐ買って帰ったのを覚えています。平屋とその周りで起きる出来事しか描かれていないのに、泣きそうになったり声が出るくらい笑ってしまったり。そのギャップにすごく力強さを感じます。
私の周囲にもファンがたくさんいて、本当に愛されている作品なので、正直緊張感は少しあります。お酒片手に夜にちょっと一休みしながら見てもらえるような作品であって欲しいし、放送が終わってもずっと漫画と一緒に愛され続ける作品になるといいなと思います。
なつみの魅力
とにかくキュートです。たとえば第1回の初登場シーンは本当に態度が悪かったんですけど(笑) それだけでは終わらない人間味があって。こういう機微を細かく表現していきたい、なつみを“愛される女の子”として表現しないといけないなと思っています。
原作を再現しようと意識して演じている部分もありますが、やはり実写化はコマとコマの間も描いているからこそ、私ならではの仕草を入れて、なつみと一緒に成長できたらいいなと楽しみながらやっています。
■放送情報
『ひらやすみ』
NHK総合にて、毎週月曜から木曜22:45~23:00放送
出演:岡山天音、森七菜、吉岡里帆、吉村界人、光嶌なづな、根岸季衣
ナレーション:小林聡美
原作:真造圭伍
脚本:米内山陽子
音楽:富貴晴美
音楽プロデューサー:福島節
演出:松本佳奈、川和田恵真、髙土浩二
制作統括:坂部康二、熊野律時
プロデューサー:大塚安希
写真提供=NHK