佐野勇斗、『ESCAPE』に意気込み 「ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演、ずっと目標に」
10月8日より日本テレビ系で放送がスタートする水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』。桜田ひよりと共にW主演を務める佐野勇斗のインタビューコメントが公開された。
本作は、とある誘拐事件をきっかけに出会った2人を描く、オリジナル脚本によるサスペンスドラマ。
大企業、八神製薬社長の一人娘・八神結以(桜田ひより)が20歳のバースデーパーティーの日に誘拐された。しかし計画はあえなく失敗に終わり、犯人の一人・林田大介(佐野勇斗)は呆然と立ちすくむ。だが人質のはずの令嬢は「私と一緒に逃げて!」と言い出し、“人質と誘拐犯”、2人の奇妙な逃避行が始まる。張り巡らされる包囲網、そして瞬時に入れ替わる敵と味方。彼女はなぜ逃げることを選んだのか。はたして何から逃げようとしているのか。実は彼女には、ある隠された”秘密”があった。「それは誘拐のはずだった」のサブタイトルが示すように、誘拐事件をキッカケに、2人の数奇な運命が動き出す。現実を変えようとあらがう未完成な2人がたどり着く結末とは。
佐野は「ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演、ずっと目標にしてきたことですし、昔からその時間帯のドラマを観て育ってきたので、すごく嬉しいです。繊細で難しいシーンもありますが、それらも全部ひっくるめて楽しい」と意気込みを語っている。
佐野勇斗 コメント
台本読んでの率直な感想
最初に「誘拐のお話」と聞いていたので、ストーリーとしては少し重たい、苦悩に満ちたものをイメージしていたのですが、いざ読んでみたら全くそんなことはなくて。桜田さんが演じるハチとのシーンも、青春っぽさだったり兄妹的な雰囲気があったり。プロデューサーさんからも、海外作品にあるような人間ドラマがありつつスリルやサスペンス要素を散りばめた逃亡劇にしたいというお話を聞いて、俄然テンションが上がりました。
実際に現場に入った印象
毎日楽しいです。もちろん考えるところはたくさんありますし、繊細で難しいシーンもありますが、それらも全部ひっくるめて楽しい。
GP帯ドラマ初主演への心境
すごく嬉しいです。ずっと目標にしてきたことですし、昔からその時間帯のドラマを観て育ってきたので、喜びもひとしおです。正直まだ100%は実感できていないのですが、放送が始まったら改めて喜びの気持ちが沸いてくるのかもしれないですね。
オフィシャル動画からうかがえる、桜田との和気あいあいとした雰囲気について
あ、ご覧になっていただいたんですね、ありがとうございます。そうですね、いつもあの空気感でやらせてもらっています。桜田さんは僕と5歳違いですが、すごくしっかりしているんです。お互いにボケとツッコミが自然にできる関係性で、一緒にいて頼もしい。よきバディとしてやらせてもらっています。
桜田との現場以外でのコミュニケーション
いえ、特にないです。待っている時間も2人で過ごすことが多いのですが、読み合わせしようとかそういうこともなく、勝手に始まることが多いです。自然なノリでやる感じがほとんどで、しかもお互いのテンポ感とかセリフの確認もしたりしているから、役としての関係性や掛け合いの精度が自然と上がっている感じがします。だいたいそういう現場はいい現場なんですよ。やっていて本当に楽しいです。
桜田ひよりへのリスペクト
22歳という若さながら、現場での佇まいとかも主演俳優にふさわしいと言いますか、率先してスタッフさんとコミュニケーションをとったり、共演者の方へ気遣いを見せたり、人としてもすごく素敵。めちゃくちゃ周り見ています。そうそう、あるとき僕と桜田さんと子役の子ども3人で座っていたのですが、子役の子の座布団がなかったので、何気なくその子に僕が譲ったんです。そしたら即座に隣にいた桜田さんが、自分の座布団を僕にさっと譲ってくれて。ああいう行動はなかなかできないと思います。
ESCAPE(=逃げる)したくなるほどつらい状況に追い込まれたらどうするか
立ち向かいます。性格的にあまのじゃくと言いますか、逃げたくなっている自分がいると、逆に向かっていきたくなるんです。それが好奇心なのか、どこまで辛くて苦しいんだろう、みたいな。昔からそういう性格で、辛いことでも何でも、とにかくいろいろな経験をしたいという思いが強いです。
今回の作品に触れたことで、俳優として新たに得たもの
何度も恐縮ですが、現場で「楽しい」って感じることは大事なんだなということですね。全部の撮影が終わって、あとで振り返ったときに「楽しかったな」と思うことが多いのですが、今回はさらに撮影期間中にリアルタイムで楽しいと思えていますね。
撮影中に楽しいと感じた瞬間
桜田さんが演じるハチとの掛け合いの最中に僕がアドリブを入れて、それに対して桜田さんがいい感じに返してくれて、カットがかかった瞬間にみんながめっちゃ笑う瞬間とか。カメラマンさんから「(良い意味で)今のやばかったね、超おもしろかった(笑)」っておっしゃっていただいたときなどは、楽しいし嬉しい。なんか学生時代の部活みたいな感じかな。演者もスタッフも、みんながその楽しさを共有できているからすごく盛り上がって楽しいのかもしれません。
今回の作品を通じて視聴者に伝えたいこと
先ほど僕個人としては「逃げません」と言いましたが、逃げてもいいとは思うんですよ。でも中には、ずっと逃げ続けていることに自分自身で疑問を感じていたり、中途半端な気持ちで夢を諦めたり、やるべきことがわかっているにも関わらず、現実から目を背けていた人とかもいると思うんです。それが今作で言うところの、桜田さんが演じるハチが逃げる理由だったり、まだ詳しくは言えませんが、僕が演じるリンダ自身にもいろいろあって。このドラマが、そうやってどこか人生にフタをしている、エスケイプしていることに、ちょっと立ち向かっていこうって思えるきっかけの一つになれたらいいですね。
ひかわかよが脚本を手掛けたサスペンスドラマ。20歳の誕生日に誘拐された八神製薬の令嬢・結以は、身代金目的の犯人になぜか「一緒に逃げてほしい」と懇願する。彼女の真の目的とは一体何か。
■放送情報
『ESCAPE それは誘拐のはずだった』
日本テレビ系にて、10月8日(水)スタート 毎週水曜22:00~23:00放送
出演:桜田ひより、佐野勇斗、北村一輝、志田未来、富田靖子、山口馬木也、松尾諭、結木滉星、ファーストサマーウイカ
脚本:ひかわかよ
演出:小室直子、長沼誠ほか
チーフプロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:秋元孝之、明石広人
制作協力:オフィスクレッシェンド
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/escape/
公式X(旧Twitter):https://x.com/escape_ntv