佐藤隆太は“全力演技”で時代を駆け抜ける 『海猿』『ROOKIES』から『新東京水上警察』へ
また、ドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS系)では、アクアライン近くで居酒屋を営む傍ら、草野球チーム「木更津キャッツ」に所属する“マスター”役に。子の父親として自立し、仲間たちよりは少し大人側にいるような一面もありながら、まだまだ無邪気さは健在。野球の土のにおいを感じさせる一方で、潮風もただよう雰囲気の中、細かいことは気にせずとにかく“今”を楽しむ若者を体現した。さらなる注目を集めることになったドラマ『ROOKIES』(TBS系)での活躍は言うまでもない。先述のようなやんちゃな若者役を経た佐藤は、今度は野球部の不良たちが暴れ回る高校に赴任した熱血教師・川藤を泥臭く演じた。いつも明るく、恥ずかしがることなく大声で夢を語る姿には、大人も子どもも憧れを抱いたのではないだろうか。
陸であろうと海であろうと、全力で生きて、全力で人の夢を応援し、全力で人を救う。それぞれのキャラクターの性格は異なるものの、その根幹にある全力でまっすぐな姿勢に視聴者はいつも突き動かされてきた。そして『新東京水上警察』で演じる碇は、佐藤曰く「言葉じゃなく行動で見せる、不器用だけど熱くてまっすぐな男」(※1)。佐藤自身から滲み出る温かな人柄や、先述のドラマで見せたような人懐っこさは封印しつつも、単純さがあってとにかく諦めない、佐藤の姿を再び目にすることができるだろう。
また、このドラマの最大の見どころはアクションにある。予告を見てもわかる通り、海上を船で逃げる犯人を全速力で追い続けるスピード感が凄まじい。1級船舶免許を取得した山下美月演じる有馬が操る船の勢いは、爽快感を与えてくれる。「キャストスペシャル座談会」(※2)でも佐藤が話していた通り、とにかく船の上は激しく揺れる上に、狭くてアクションができる幅も限られているという。それでも予告だけで目を引くアクションが実現したというのだから、期待せずにはいられない。
今度は海中での人命救助ではなく、水上で起こる事件や事故に挑む佐藤隆太。碇が抱える過去のトラウマや、本部への未練がある日下部(加藤シゲアキ)とのバディは一体どう描かれていくのだろうか? とにかく、再び佐藤と“海”の組み合わせを見ることができて筆者は嬉しく思う。
参照
※1. https://www.fujitv.co.jp/suijo_keisatsu/introduction/index.html
※2. https://fod.fujitv.co.jp/title/00x7/00x7110028/
■放送情報
火9ドラマ『新東京水上警察』
フジテレビ系にて、10月7日(火)スタート 毎週火曜21:00~21:54放送
出演:佐藤隆太、加藤シゲアキ、山下美月、中尾明慶、齋藤璃佑、山口紗弥加、皆川猿時、椎名桔平ほか
原作:吉川英梨『新東京水上警察』シリーズ(講談社文庫)
脚本:我人祥太
主題歌:Aqua Timez「if you come」(Sony Music Labels Inc.)
音楽:得田真裕
演出:西岡和宏、柳沢凌介、土方政人、朝比奈陽子
プロデュース:大野公紀
制作プロデュース:山崎淳子
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
©︎吉川英梨/講談社 ©︎フジテレビ
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