戸田恵梨香、Netflix『地獄に堕ちるわよ』で細木数子役に 役所広司×宮藤官九郎タッグ作も
2025年9月に日本でのサービス開始から10周年を迎えるNetflixより、戸田恵梨香主演の『地獄に堕ちるわよ』、役所広司主演、宮藤官九郎脚本の『俺のこと、なんか言ってた?』の制作、荒木飛呂彦原作のアニメシリーズ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』の配信が発表された。
2026年に配信されるNetflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』は、強烈な決めセリフとともに“ダークヒーロー”として人気を得た占い師・細木数子の半生を描いたヒューマンドラマ。『グラスホッパー』の瀧本智行と『滑走路』の大庭功睦が監督を務め、瀧本は細木の激動の半生を緻密かつ力強い映像で描き出し、大庭はNetflixとともに企画初期から本作に関わり、徹底したリサーチをもとに細木のキャラクター構築に貢献した。
そんな主人公・細木数子演じる戸田は「関心が全くないガハハハと豪快に笑う占い師を私がやるなんて誰が思った??? 似ても似つかない遠い人だ。きっと皆さんも戸田恵梨香がやるなんてふざけているとでも思っていらっしゃることだろう。だがこの物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻弄させてくれるに違いない」とコメントを寄せている。
同じく2026年に配信されるNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』は、Netflixシリーズ『離婚しようよ』やドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)を手がけた宮藤とプロデューサー・磯山晶が再タッグを組んだヒューマンコメディ。全オリジナル脚本で挑むテーマは「承認欲求」。ロンドン・シェイクスピアグローブ座で日本人初主演の栄光を勝ち取った高瀬川玄は、とある理由から日本へなかなか帰ることができず2年ぶりの帰国を果たす。承認欲求を持て余す高瀬川だが、なんと突然、世界から完全に忘れ去られるという悲劇に見舞われる。
主演を務めるのは、『PERFECT DAYS』で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した役所。宮藤が手がける完全オリジナルの脚本に挑む役所は「宮藤官九郎さんの緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと 共に楽しく撮影頑張っています。今回、人生2度目の『俳優役』をいただきました」と意気込みを語った。
脚本を担当する宮藤は「役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。現場の磯山さんが逐一報告してくれる。『今日も最高でした』と。脚本家にとってこんなに嬉しいことはないわけです」と喜んだ。そして磯山は本作の企画について「宮藤さんとこの企画を考え始めた時は、まさか役所広司さんがやってくれるとは思ってもみませんでした。でも今は考えれば考えるほど役所さんしかいなかったと思っています」と手応えを語っている。
そして、すでにアニメ制作が決定している『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの最新作『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』の世界配信が決定。
荒木の『ジョジョの奇妙な冒険』は、1986年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載を開始。ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから始まり、ジョースター家の壮大な血縁と因縁を描いている。シリーズの累計発行部数は1億2000万部超えを記録し、その唯一無二の世界観は国境を越え、熱狂的な支持を集めている。これまでにアニメ化、ゲーム化、ミュージカル化、実写映画化など、多岐にわたってメディアミックスが展開され、現在は第9部『The JOJOLands』が『ウルトラジャンプ』で連載されている。
今回アニメ化される『スティール・ボール・ラン』は、19世紀末のアメリカを舞台に、史上初の乗馬による北米大陸横断レースを描いた物語。元天才騎手でありながら半身不随となった主人公ジョニィ・ジョースターが、謎のアウトロー、ジャイロ・ツェペリと出会い協力関係を結び、ともに北米大陸を横断する過酷なレースに挑む。
今までのアニメシリーズに携わったスタッフが集結した本作で監督を務める木村泰大は、「アニメ化を監督として担えることに胸が高鳴っています。スタッフ一同も同じ思いを抱き、日々の制作に情熱を注いでいます。作品を通じて皆さんと熱を共有できる日を心待ちにしつつ、一緒にこの旅路を駆け抜けられたら嬉しいです」と語っている。
コメント
戸田恵梨香(『地獄に堕ちるわよ』細木数子役)
私は細木数子の存在を知っていてもどんな人物なのか知らなかった。
ただ派手な占い師がテレビに出てきただけかと。
みんな占いが好きなんだなぁと、それだけだった。
そんな関心が全くないガハハハと豪快に笑う占い師を私がやるなんて誰が思った???
似ても似つかない遠い人だ。
きっと皆さんも戸田恵梨香がやるなんてふざけているとでも思っていらっしゃることだろう。
だがこの物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、
きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻弄させてくれるに違いない。
この占い師がなぜ社会現象を巻き起こし夢中にさせたのか、目撃してほしい。
瀧本智行(『地獄に堕ちるわよ』監督)
細木数子が嫌いだった。テレビに映る度、チャンネルを変えるほどに。にもかかわらず、この無謀な企画を引き受けてしまったのには二つ理由がある。細木は『女の履歴書』という自伝を書いている。嘘や誇張も数多いが、それを含めて戦後の極貧から成り上がって行く彼女の知られざる半生は滅法面白い。愛、裏切り、野心、邪心、保身......古典的なドラマで溢れ返っている。コンプライアンスにがんじがらめになっている今、その時々の欲望に忠実に生きた彼女のエネルギッシュな姿が、とても魅力的に映ったのだ。もう一つの理由は、戸田恵梨香という強力なパートナーがいたことだ。役者にとって、人の半生を説得力を持って演じ切ることは容易ではない。ましてや細木数子の17歳から66歳までである。戸田さんなら......と思ってスタートし、結果、期待以上の凄みを見せつけてくれた。あの稀代のトリックスターがどうして生まれたのか、彼女の芝居を通して発見することができた。最終回まで見終わった時、細木数子と戸田恵梨香という二人のモンスターの競演に圧倒されることをお約束する。
岡野真紀子(『地獄に堕ちるわよ』エグゼクティブプロデューサー/Netflix)
戸田恵梨香さんは、50年にわたる数子を圧倒的な説得力で生き抜き、妖艶さとチャーミングさを同居させて観る者を惹きつけます。その凄みとエネルギーに、私自身も圧倒されました。 数子は救世主か、悪魔か―欲望に忠実で、転んでもタダでは起きない。その徹底した生き様には羨ましいほどの生命力と野生が溢れ、気づけば“もっと先を見届けたい”という欲望が掻き立てられる。心から「あっぱれ!」と叫びたくなりました。 Netflixが贈る新たなダークヒーローの誕生を、ぜひご堪能ください。
役所広司(『俺のこと、なんか言ってた?』高瀬川玄役)
宮藤官九郎さんの緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと共に楽しく撮影頑張っています。
今回、人生2度目の『俳優役』をいただきました。
撮影は年を跨ぐ長丁場になりますが、皆さんに楽しんで貰える作品になるよう最後まで頑張ります。
宮藤官九郎(『俺のこと、なんか言ってた?』脚本)
役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。
現場の磯山さんが逐一報告してくれる。「今日も最高でした」と。
脚本家にとってこんなに嬉しいことはないわけです。
俳優や脚本家に限らず、SNSのアカウントを取得している人なら誰だって承認欲求を持て余し、
演じたり、盛ったり、加工したり、夜中に余計なこと呟いて自己嫌悪に陥ったりする。
しょうがない。配信されたら俺だって「誰か『俺のこと、なんか言ってた?』のこと、なんか言ってないか?」とエゴサーチするだろう。
そういう人間の厄介な性質を、否定も肯定もせずコメディとして描きました。お楽しみに。
磯山晶(『俺のこと、なんか言ってた?』企画・プロデューサー)
ちょっとだけSF的設定がありますが、とてもストレートなヒューマンコメディです。肥大した「承認欲求」を持った還暦過ぎの男が、ある事情から人生をやり直し、生きる意味を知っていく物語です。
宮藤さんとこの企画を考え始めた時は、まさか役所広司さんがやってくれるとは思ってもみませんでした。でも今は考えれば考えるほど役所さんしかいなかったと思っています。信じられないほどいろんなことに挑戦し、いろんな顔を見せてくださり、とにかく必見の人間ドラマになりました。どうぞお楽しみに。
岡野真紀子(『俺のこと、なんか言ってた?』エグゼクティブプロデューサー/Netflix)
脚本を拝読し、声を出して笑いながら読み進めていくうちに、気がつけば思わずほろりと涙がこぼれていました。そして主人公・高瀬川を役所広司さんが全力で演じる姿は、哀愁に満ちていて、チャーミングで、愛おしくて仕方がないのです。
人間は滑稽で、不器用で、でもだからこそ愛おしい。
最高のチームが全力で「人間」を描き切ったとき、どんな魅力的な作品が生まれるのか。今から胸の高鳴りが止まりません。
木村泰大(『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』監督)
『スティール・ボール・ラン』は、壮大なレースを通して登場人物がそれぞれの信念を懸けて走り抜く姿を描いた物語です。そのアニメ化を監督として担えることに胸が高鳴っています。スタッフ一同も同じ思いを抱き、日々の制作に情熱を注いでいます。作品を通じて皆さんと熱を共有できる日を心待ちにしつつ、一緒にこの旅路を駆け抜けられたら嬉しいです。
■配信情報
Netflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』
Netflixにて、2026年世界独占配信
出演:戸田恵梨香
監督:瀧本智行、大庭功睦
脚本:真中もなか
音楽:稲本響
撮影監督:河津太郎(JSC)
美術監督:原田満生
録音:高野泰雄
装飾:石上淳一
編集:髙橋信之、岡﨑正弥
スタイリスト:纐纈春樹
VFX スーパーバイザー:牧野由典
エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)
プロデューサー:坂野達哉、深津智男
ラインプロデューサー:原田耕治
制作プロダクション:ジャンゴフィルム
企画・製作:Netflix
Netflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』
Netflixにて、2026年世界独占配信
出演:役所広司
脚本:宮藤官九郎
企画・プロデューサー:磯山晶
監督:金子文紀、坂上卓哉、渡部篤史
音楽:河野伸
撮影:川島周
照明:本間大海
録音:中山大輔
VFX プロデューサー:赤羽智史
美術:高橋泰代
衣裳:篠塚奈美
ヘアメイクデザイン(役所広司):勇見勝彦
編集:松尾茂樹
エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子(Netflix)
プロデューサー:下村和也
ライン・プロデューサー:中島勇樹
制作プロダクション:THE SEVEN
制作協力:ROBOT
製作:Netflix
アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』
Netflixにて世界配信
監督:木村泰大、髙橋秀弥
シリーズディレクター:加藤敏幸
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン・総作画監督:津曲大介
音楽:菅野祐悟
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:david production