セウォル号沈没事故前の少女たちの日常が 『君と私』予告編&本ポスタービジュアル公開
11月14日より渋谷ホワイトシネクイントほかにて全国順次公開される韓国映画『君と私』の予告編と本ポスタービジュアル、場面写真が公開された。
本作は、2014年4月に韓国で発生したセウォル号沈没事故を題材に、済州島行きの修学旅行を明日に控えた2人の女子高生セミとハウンが過ごす、夢のような1日を描いた物語。第60回百想藝術大賞では、女性の多様な人生と感情を描き出した秀作をテーマに、ファッションブランドGUCCIが選出するGUCCI IMPACT AWARDを受賞した。
監督と脚本を務めたのは、ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』などに出演し、バイプレーヤーとして活躍する俳優のチョ・ヒョンチョル。本作が長編監督デビュー作であり、およそ7年にも及ぶ月日をかけて完成させた。なお、チョ・ヒョンチョルは本作で第45回青龍映画賞にて最優秀脚本賞と新人監督賞をダブル受賞している。撮影には、これまでドキュメンタリーや広告映像、MVなどを中心に手がけ、長編映画はほぼ未経験だった映像作家DQMを起用。音楽は、HYUKOH/ヒョゴのリーダー兼メインボーカルを務めるOHHYUK/オヒョクが手がけた。
胸に想いを秘めるセミ役を演じたのは、『スウィング・キッズ』や『サムジンカンパニー1995』などのパク・ヘス。セミが想いを寄せるハウン役を、『イカゲーム』『あしたの少女』などのキム・シウンが演じた。
公開された予告編では、2025年フジロックフェスティバルにも出演した、韓国の4ピースバンド・ヒョゴのメインボーカルを務めるオヒョクによる音楽が響く中、修学旅行の前日を共に過ごすセミとハウンの姿が映し出されている。チョ・ヒョンチョル監督は、「劇中のシーンが夢のように見えたらいいと思った。光が豊かで、生きて動いているように見えてほしかった」と語っており、春の温かな陽光を、最大限映像に落とし込みながら撮影が行われたという。冒頭に流れる「だれかの記憶の中では忘れ去られていくとしても、春がくるたびに、心を痛めている方がいることを思い出して欲しい」というメッセージからは、本作に込められたチョ・ヒョンチョル監督の強い想いを感じ取ることができる。
本ポスターには、制服姿で抱き合うセミとハウンの姿が捉えられている。中央左下の原題ロゴは、チョ・ヒョンチョル監督の直筆。邦題のロゴは、デザインを担当したアートディレクターの脇田あすかが、原題ロゴの温もりや質感を汲み取りながら、新たに手書きで制作した。
あわせて公開された場面写真は12点。撮影を担当したDQMによる、夢と現実の境界に立つような、幻想的で独特の空気感をもつ淡い質感が伝わるシーンとなっている。
■公開情報
『君と私』
11月14日(金)より、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開
出演:パク・ヘス、キム・シウン、オ・ウリ、キル・へヨン、パク・ジョンミン
監督:チョ・ヒョンチョル
脚本:チョ・ヒョンチョル、チョン・ミヨン
撮影:DQM
音楽:OHHYUK/オヒョク
配給:パルコ
2022年/韓国/118/ビスタ/5.1ch/G/英題:The Dream Songs/字幕翻訳:廣川芙由美
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