小林薫×古川琴音共演の特集ドラマ『魯山人のかまど』2026年春放送 脚本・演出は中江裕司

 特集ドラマ『魯山人のかまど』がNHKで2026年春に放送されることが決定した。

 本作は、日本の料理を美と捉え、芸術にまで高めた食と美の巨人・北大路魯山人の知られざる姿を描いた人間ドラマ。映画『ナビィの恋』『土を喰らう十二ヵ月』などの中江裕司が、脚本・演出を担当する。

 世界中の食通を魅了してやまない和食。その真髄を究めることに人生を捧げたのが、北大路魯山人。食と美の巨人で、傲岸不遜、傍若無人……「近寄りがたい」「扱いづらい」というのが一般的なイメージだった。しかし、魯山人の考える和食の真髄は意外にも、四季折々の食材を生かし、それを愛でながら食べる家庭料理にあり、その考えは彼の生い立ちに根差していた。日本の原風景の中にある食材が、季節ごとに魯山人の手で、どのように唯一無二の料理になっていくのか。知られざる魯山人の姿を、彼を取材する女性記者の目を通して描き、その真髄に迫る。

 主人公・北大路魯山人役を小林薫、記事を書くため魯山人の元に通うようになる若手記者・田ノ上ヨネ子役を古川琴音が演じる。

 小林は魯山人を演じることについて、「台本を読ませて頂いても、エキセントリックと言いますか、感情のまま非常に怒りっぽく、他人とツイツイ衝突してしまうところがあります、昨今何かと話題のコンプライアンスに照らすとどうなのか? と思うところもありますが、裏を返せばそれだけ自由人でもあった訳で、面白いところでもありました」と魅力的な役柄であったと振り返る。

 古川は、「もともと食いしん坊の私ですので、そこはしっかりヨネ子に同期して、四季折々の美味しいものを楽しみたいです!」とコメントを寄せた。

コメント

小林薫(北大路魯山人役)

この度、魯山人のかまどという作品で、その魯山人役をやることとなりました
さて、魯山人さんですがワタシは多くを知りません
何となく知っているのは、食にうるさく、あっコレはマズイ、拘りがあり、自ら多くの器を焼かれたことくらいです
台本を読ませて頂いても、エキセントリックと言いますか、感情のまま非常に怒りっぽく、他人とツイツイ衝突してしまうところがあります、昨今何かと話題のコンプライアンスに照らすとどうなのか? と思うところもありますが、裏を返せばそれだけ自由人でもあった訳で、面白いところでもありました。

古川琴音(田ノ上ヨネ子役)

当時、「傲岸で、人を虫けらのように扱う」と恐れられていた魯山人は、新米記者のヨネ子の目には少し違う姿で映っているようです。二人は独自の美意識で通じ合い、ともに過ごした時間はヨネ子にとってかけがえのないものでした。そんな彼女の素直な反応をお茶目に演じたいと思います。また、もともと食いしん坊の私ですので、そこはしっかりヨネ子に同期して、四季折々の美味しいものを楽しみたいです!

中江裕司(脚本・演出)

魯山人は美に生きた人、否、美に生かされた人。親を知らない魯山人は、美に救われ生きた。美食を究めた魯山人が行き着いたのは、「わたしがつくり、あなたが食べる」。あなたへの料理には、お金も欲も自己も存在しない。楽しんでつくれば、あなたもおいしい。ドラマ「魯山人のかまど」は、未だ見ぬあなたを思い、込み上げてくる真心で、生じた美しい時を綴っていきます。美のある人生は豊かで楽しい。そして人生はつづきます。

■放送情報
特集ドラマ『魯山人のかまど』
NHKにて2026年春放送予定
脚本・演出:中江裕司
出演:小林薫、古川琴音ほか
制作統括:中村芙美子(東京ビデオセンター)、古田尚麿(NHKエデュケーショナル)、遠藤理史(NHK)
プロデューサー:新井真理子、三浦尚(NHKエデュケーショナル)
写真提供=NHK、宮島「北大路魯山人」美術館

 

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