『イカゲーム』『84m²』『殺人配信』など出演作が目白押し! “実力派”カン・ハヌルの快進撃
2017年には、パク・ソジュンとダブル主演の映画『ミッドナイト・ランナー』が大ヒット。2019年には現在の人気を確立させた『椿の花咲く頃』で、正義感の強い誠実な人柄の警察官ファン・ヨンシク役に。ずっと可憐なコン・ヒョジン演じる主人公でシングルマザーのオ・ドンベクを想うヨンシクの姿にじんわりと心が温まる。まったく恋の駆け引きができない不器用さが、むしろ人の心を強く動かすのだ。同作でカン・ハヌルは百想芸術大賞のTV部門で男性最優秀演技賞を獲得。その演技力と人気は誰もが認めるものとなった。
2022年には、韓国と北朝鮮の離散家族を描くヒューマンドラマ『カーテンコール』で、無名の舞台俳優ユ・ジェホン役を務めた。筆者がちょうど韓国に滞在中に同作がスタートしドラマを観始めたため、日本でも配信されてからは釘付けで視聴。北朝鮮出身で今は韓国でホテルを経営する余命3カ月の社長のために、孫の役目を演じるジェホンの一世一代の大芝居に惹き込まれる。本物の孫である北朝鮮人のリ・ムンソン役として、現在日本公開中の映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』でキム・ゴウンとダブル主演の新鋭ノ・サンヒョンが出演しており、なかなかに印象深い芝居を見せていた。
今春はクライムアクション映画『野党』が韓国で公開され、同作が日本でいつ公開されるのかについても、今後の楽しみのひとつである。こうして実に多彩なジャンルで鮮やかな姿を披露し続けるカン・ハヌル。これからもわたしたちをワクワクさせてくれるに違いないだろう。