上坂樹里、3度目の正直で朝ドラヒロイン掴む “バディ”見上愛は「太陽みたいな方」
『風、薫る』で描かれる時代は明治。上坂にとって昔の時代を生きることや看護師役など、全てが初めてのことばかりだ。「大家直美という役とともに、私自身も一緒に成長していけるように撮影に臨みたいと思います。そして、観てくださっている方に温かくて、優しい風を毎朝お届けできるように精一杯頑張ります」と上坂は意気込みを見せる。そんな上坂に、見上は「楽しみましょうね、一緒に」と声をかけ、「この作品も、2人が一緒に手を取り合って成長したり、成長できなかったりする瞬間もきっと手を離さずに2人一緒に歩んでいくお話だと思うので。きっと一年間の撮影の中で楽しいことだけじゃないかもしれないですけど、支え合いながら頑張らせてください」とコメントした。“バディ感”を高めるために、お互いの呼び方の話題になると、上坂は見上から「さんづけは距離感を感じてしまうので、ちゃん付けか呼び捨てでお願いします」と注文が入り、見上は「樹里ちゃんか、じゅったん」で迷ってることを明かしていた。
なお、上坂の姉は看護学校に通っており、「大変さは、私には計り知れないものなんですけど、その中でも優しさとたくましさを兼ね備えていて、一人ひとりのことを支えてくださったり、寄り添ってくれる、そんなイメージがあります」と身近に役作りのヒントがいることを話していた。
制作統括の松園は、上坂をヒロインに選んだ理由として、オーディションを振り返り、「とんでもない輝きを放つ人でした。お芝居の話になりますけども、例えば友人の話を聞いて怒るとき、例えば何か悪巧みを思いついたような時、伝えたい何かを言い出せないような時、いろんな局面で上坂さんのお芝居に釘付けになる瞬間がありました。凛とした佇まいとその奥底にあるたくましさ。それは、どんな苦境にあっても生き抜くことを諦めない大家直美という人物像と重なって見えました」とコメント。続けて、見上とのダブルヒロインについても、「見上さんが演じる一ノ瀬りんとのバディを想像したときにものすごく胸の高鳴りを感じました。この二人だったら必ず風を起こせるというふうに確信しまして、今回大家直美という役を上坂さんに演じていただくようにお願いいたしました」と説明している。
吉澤智子による脚本はこれからだが、子役時代は描かずに、物語は17歳頃から始まる予定。どこまで描くかについては、見上と上坂の本役のままで「お年を召した状態まで描くかということをお話ししています」と述べている。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、2026年春~放送
出演:見上愛、上坂樹里
脚本:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介、葛西勇也
演出:佐々木善春、橋本万葉、新田真三、松本仁志ほか
写真提供=NHK