ロー・ジャンイップ主演の香港映画『年少日記』6月6日公開 予告編&日本版ポスターも

 第60回金馬奨で観客賞と最優秀新人監督賞を受賞した香港映画『Time Still Turns the Pages(英題)』が、『年少日記』の邦題で6月6日に公開されることが決定した。

 本作は、『SPL 狼たちの処刑台』の脚本を担当したニック・チェクの監督デビュー作。脚本と編集も自ら手がけた。第60回金馬奨で観客賞と最優秀新人監督賞を受賞したほか、第17回アジア・フィルム・アワードで最優秀新人監督賞にも輝いた。日本でも、第36回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門で上映された。

 主演を務めたのは、『ある殺人、落葉のころに』や『母性のモンタージュ』に出演し、監督・撮影監督としても活躍するロー・ジャンイップ。

 高校教師のチェン(ロー・ジャンイップ)が勤める学校で自殺をほのめかす遺書が見つかる。私はどうでもいい存在だ――幼少期の日記に綴られた言葉と同じだった。彼は遺書を書いた生徒を捜索するうちに、閉じていた日記をめくりながら自身の幼少期の辛い記憶をよみがえらせていく。それは、弁護士で厳格な父のもとで育った兄弟の記憶だ。勉強もピアノも何ひとつできない兄と優秀な弟。親の期待に応える弟とは違い、出来の悪い兄は家ではいつも叱られていた。しつけという体罰を受ける兄は、家族から疎外感を感じ...…。

映画『年少日記』予告編

 あわせて予告編と日本版ポスターも公開。予告編では、高校教師のチェンが少年時代の日記を見つけ、自身の痛切な過去をよみがえらせていくシーンがとらえられている。厳格な父のもと、ピアノも勉強も兄弟で比べられ涙を浮かべる少年は、日記を綴りながら自身の将来に不安を抱く。後悔を背負いながらも生徒を励ますチェンの姿と「閉じていたページに隠された苦しみの真相に、あなたも心を震わせる」というナレーションが、痛みを紐解きながらも今を生きようとする主人公を想像させる。

 日本版ポスターでは、大人になったチェンが何かを回顧するような眼差しの写真の下に、うつむいた顔で屋上の淵に座る少年、そして「僕は、どうでもいい存在」というキャッチコピーが添えられている。

■公開情報
『年少日記』
6月6日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:ニック・チェク  
出演:ロー・ジャンイップ、ロナルド・チェン、ショーン・ウォン
配給:クロックワークス
2023年/香港/広東語/95分/ユニビジウム/5.1ch/原題:年少日記/英題:Time Still Turns the Pages/字幕翻訳:小木曽三希子/映倫:PG12
ALL RIGHTS RESERVED © 2023 ROUNDTABLE PICTURES LIMITED
公式サイト:https://klockworx.com/nensyonikki 
公式X(旧Twitter):@klockworxasia

関連記事