『アンサンブル』真戸原の“優しさ”を振り返る　かげりと明るさを併せ持つ松村北斗の集大成

　こういった松村の芝居の振り幅を踏まえれば、『アンサンブル』の真戸原は、前半は明るさ、後半はかげりを味わえる役柄だったと言えるだろう。これまで演じてきた役柄のさまざまな要素を取り入れたキャラクターとして、真戸原はある種の集大成のような役柄だったのかもしれない。映画『夜明けのすべて』に続いて『ファーストキス 1ST KISS』でも大きな注目を集めた松村。2025年秋には、映画『秒速5センチメートル』の公開が待ち構えている。“俳優”松村北斗はどこまでいってしまうのだろうか。

　登場人物たちが、「相手を幸せにしたい」「幸せにできない」と、“幸せ”を連呼していた『アンサンブル』第9話。人生において、“幸せ”とは何なのだろうかと思わず考えてしまった。瀬奈と真戸原だけに限らず、すべての登場人物たちが、自分の幸せのために生き方を選択するラストになることを願いたい。

■放送情報
土ドラ10『アンサンブル』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00～22:54放送
出演：川口春奈、松村北斗（SixTONES）、板谷由夏、長濱ねる、じろう（シソンヌ）、東野絢香、橋本マナミ、SUMIRE、戸塚純貴、横田真悠、田中圭
脚本：國吉咲貴、諸橋隼人、ニシオカ・ト・ニール
監督：河合勇人ほか
チーフプロデューサー：松本京子
プロデューサー：後藤庸介、大倉寛子、金澤麻樹
音楽：澤田かおり
主題歌：aiko「シネマ」（PONY CANYON）
制作協力：日テレアックスオン
©日本テレビ
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