『盤上の向日葵』主題歌はサザン 坂口健太郎&渡辺謙の出会いのシーン収めた特報映像も
10月31日に公開される坂口健太郎が主演映画『盤上の向日葵』の主題歌がサザンオールスターズの楽曲「暮れゆく街のふたり」に決定し、あわせて特報映像が公開された。
本作は、『孤狼の血』『朽ちないサクラ』などで知られる柚月裕子による同名小説を原作としたヒューマンミステリー。『君に届け』『ユリゴコロ』『隣人X -疑惑の彼女-』などを手がけた熊澤尚人が監督を務める。
山中で白骨死体が発見され、手がかりとなったのは、この世に7組しか現存しない将棋の駒だった。容疑者は突如将棋界に現れプロ棋士たちを圧倒し、一躍時の人となった天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)。捜査の過程で、賭け将棋で裏社会に生きた男・東明重慶(渡辺謙)の存在が浮かび上がり、やがて、謎に包まれた桂介の生い立ちが明らかになる。
本作の主題歌に決定したのは、3月19日にリリースされるサザンオールスターズ10年ぶりのオリジナルアルバム『THANK YOU SO MUCH』に収録される楽曲「暮れゆく街のふたり」。本楽曲は、離れがたい男と女の関係を歌っているが、師弟として、あるいは最大の敵になる「運命的に出会ってしまったふたり」にも通じる普遍的な想いにあふれている。
サザンオールスターズの楽曲が映画の主題歌となるのは、彼らの47年の歴史の中で7作品目で、2018年公開の『空飛ぶタイヤ』の主題歌「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」、同じく2018年公開の『ビブリア古書堂の事件手帖』の主題歌「北鎌倉の思い出」以来7年ぶりとなる。
あわせて公開された特報映像は、坂口演じる主人公・上条桂介と、渡辺謙演じる東明重慶との出会いから始まる。町の将棋道場で出会った伝説の勝負師、東明は挑発するように「ぞくぞくするような真剣勝負だ」と囁く。か細く、頼りなさげな様子の桂介に、この後何が起きたのか……。雪の中を走る桂介の少年時代が印象的にインサートされ、やがて2人は激高し、鬼気迫る表情でぶつかり合う。
映像でも主題歌「暮れゆく街のふたり」が使用されており、桑田佳祐の音楽人生に大きな影響を与えたというエリック・クラプトン「愛しのレイラ」を彷彿とさせるバラードが、将棋の世界に生きる男たちの運命に寄り添っている。
プロデューサーの矢島孝は「切なさや哀しさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい」とこの物語の主題歌をサザンオールスターズに依頼。最新アルバム『THANK YOU SO MUCH』に収録される楽曲の中で最も陰影が濃く、桑田がかつて読んだ小説にインスパイアされた、というドラマ性のある楽曲となっている。主題歌を聴いた主演の坂口は、「将棋、家族との別れ、因縁、様々な物に翻弄され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました」と感激のコメントを寄せ、矢島プロデューサーは「人間の情念を支える桑田さんの力強い声は、人間の生き様を描くこの映画の最後を締めくくり、違った形で映画を支えている楽曲」と絶賛している。
コメント
坂口健太郎(上条桂介役)
将棋、家族との別れ、因縁、様々な物に翻弄され歩くしかなかった桂介の道を、切なく代弁してくれているような楽曲だと感じました。
夏の暑い時期の撮影、夕暮れ時、向日葵畑の中で夕陽を見ている瞬間を思い出しました。
矢島孝(プロデューサー)
切なさや哀しさ、愚かさも含め、必死に生きていく人間たちへの応援歌がほしい、とサザンオールスターズに依頼しました。この映画の風や空、季節など空気感も含めて、サザンがふさわしいと思いました。人間の情念を支える桑田さんの力強い声は、人間の生き様を描く映画の最後を締めくくり、違った形で映画を支えている楽曲だと思います。
■公開情報
『盤上の向日葵』
10月31日(金)全国公開
出演:坂口健太郎、渡辺謙
監督・脚本:熊澤尚人
原作:柚月裕子『盤上の向日葵』(中央公論新社)
音楽:富貴晴美
主題歌:サザンオールスターズ「暮れゆく街のふたり」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
制作プロダクション:松竹撮影所
製作:「盤上の向日葵」製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025 映画「盤上の向日葵」製作委員会
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