『海に眠るダイヤモンド』脚本を土屋太鳳&池田エライザが絶賛 「素敵な言葉がたくさん」
12月22日に最終回を迎えるTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』。メインキャストの土屋太鳳、池田エライザ、脚本・野木亜紀子のインタビューコメントが公開された。
本作は、昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ、70年にわたる愛と青春と友情、そして家族の壮大な物語。1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京が舞台となる。
最終回を前に、百合子役の土屋、リナ役の池田、脚本の野木が対談。土屋、池田からの「寂しい」「ずっと続いてほしい」という言葉に野木は、「これ以上書くのも疲れちゃいますからね(笑)。脱稿しても、みんながキラキラ演じてくれるからうれしい限りです」と感謝。
土屋は少しずつ変化していく百合子を演じるにあたっては、「本当に素敵な言葉がたくさん入っているので、敢えて年を重ねたように演じる必要がなくて、セリフを感じたままにお芝居しています。野木さんの呼吸が最初にあって、そこに塚原監督と私の呼吸を混ぜながら臨む本番……という感じです」とコメント。
池田はこれから最終回を迎える本作について、「本作は何度でも見返してもらうことで楽しめる要素もたくさん。みんな言わないだけでそれぞれ背負っているものがあって。でも、それをお芝居では実はそんなに隠していないので、何度見てもきっと面白いと思います」とメッセージを送った。
土屋太鳳(百合子役)×池田エライザ(リナ役)×野木亜紀子(脚本)コメント
土屋:撮影中、私たちは役を生きているので、クランクアップが近づいてくるにつれて寂しい気持ちが芽生えてきています。野木さんはゼロから手掛けてきた脚本が手から離れる時、寂しさを感じますか?
野木:それはすごくありますね。最終回を書いていると、「もうこの人たちは書けないんだ」……みたいな。
土屋:ここまで書くのにたくさん取材や調べものをされると思うのですが、これだけ時間を掛けたんだから3カ月で終わらずにずっと続いてほしいと思いませんか?(笑)
野木:でも、これ以上書くのも疲れちゃいますからね(笑)。脱稿しても、みんながキラキラ演じてくれるからうれしい限りです。第4話のお供え物をみんなで分け合うシーンは特に眩しかった! 進兄(進平:斎藤工)に瓜を渡されたときのリナがめちゃくちゃかわいくて。あのシーンは演じていてどうでしたか?
池田:とても幸せな時間でした……! あのシーンは進兄もかわいかったんですよ。想像以上にはにかんでて、リナも、おやおや?って(笑)。リナが端島に馴染んできたころでもあり、演じていて楽しかったです。
野木:第2話で、百合子の前でジャズを歌うリナがものすごく上手でした! あれをアカペラでサラッと歌うなんて……!
池田:あれは野木さんから私への挑戦状だと思っていました。端島音頭についても、最初の打ち合わせで、野木さんと塚原監督に「任せる」と言われたのを覚えています。その点は、シンガーである母の存在に感謝しました。小さいころから実際のジャズクラブで歌う姿を見て育ってきたことで、自分の中に表現の引き出しがあったんです。
野木:百合子は心に迫るお芝居はもちろん、毎回好きな言い回しがあるんです。特に好きなのは第1話で朝子に向かって「鉄平が帰るっていうから付いてきちゃった」ってところの、あの独特な動き! 「百合子、こ、コイツっ!」って感じがまさにキャラクターを表現していて、あれは誰にもできない。いつもそういう細かい表現にキャッキャしています。
池田:普段はいじわるな人じゃないのに、勘違いしてしまいそうになるほどですよね。私も百合子のプリプリしているところと、見惚れさせてくれる美しさの緩急に惑わされています。
野木:今日は参加がかなわなかったけど、杉咲さん演じる朝子は、実はみんなより年下の設定。それを汲んで、杉咲さんがずっと年下感があるお芝居をしてくれていることに、毎回感激しています。本作は1955年からの長い物語なので、別の時代をまとめて撮ることも多いはず。そんな中、皆さんどんなふうに年代とお芝居を合わせているのでしょうか?
池田:リナは時代のトレンドを衣装に入れやすいキャラクターなので、見た目で変化をつけることができました。進平と結ばれて家族ができたあとも、見た目はリナらしい遊び心があっていいよねって。
野木:衣装からその年代のリナを引き出す感じなんですね。百合子はどうでしたか?
土屋:そんなに難しく感じたことはありません。なぜなら、台本がいいから(笑)! 本当に素敵な言葉がたくさん入っているので、敢えて年を重ねたように演じる必要がなくて、セリフを感じたままにお芝居しています。野木さんの呼吸が最初にあって、そこに塚原監督と私の呼吸を混ぜながら臨む本番……という感じです。
野木:ありがとうございます……! (スタッフからの質問メモを読んで)『ほかの人を演じてみたかった』とかありますか?
池田:当て書きしてくださっていますよね? なので、変わっちゃったらキャラクターも変わるんだろうなと。私が朝子だったらどうなるんだろう……。前髪、とめるのかな?
野木:全員当て書きしているので、 もし池田さんが違う役だったらもっと違う書き方をしているはず。朝子の前髪は、花ちゃんが演じているからああなっているのよ(笑)。
土屋:賢将も清水さんじゃないと!って感じですし、みんなそれぞれの役が一番ハマっているよね。
池田:そうですね、改めてリナでよかったなって思います。本作は何度でも見返してもらうことで楽しめる要素もたくさん。みんな言わないだけでそれぞれ背負っているものがあって。でも、それをお芝居では実はそんなに隠していないので、何度見てもきっと面白いと思います。
土屋:私も百合子を演じることができて幸せです。視聴者の皆さんには、物語の中に散りばめられたダイヤモンドを拾いながら楽しんでもらえたらうれしいです!
野木:そういっていただけてうれしいです。改めて演じていただいてありがとうございます! 最後まで見て、また始めから見てもらうと新たな発見があるかもしれません。最終回まで激動の展開が続きますので、お見逃しなく!
■放送情報
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:神木隆之介、斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、中嶋朋子、山本未來、さだまさし、國村隼、土屋太鳳、沢村一樹、宮本信子、尾美としのり、美保純、酒向芳、宮崎吐夢、内藤秀一郎、西垣匠、豆原一成(JO1)、片岡凜
脚本:野木亜紀子
演出:塚原あゆ子、福田亮介、林啓史、府川亮介
プロデュース :新井順子、松本明子
スーパーバイザー:那須田淳、岡崎吉弘
音楽:佐藤直紀
編成:中井芳彦、後藤大希
製作:TBSスパークル、TBS
制作協力:NBC長崎放送
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