『ムービング』シーズン2は“イライアス”との戦いに? オリジナル展開で描かれる“その後”

 11月21日にシンガポールで開催された「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」にて、ディズニープラスで配信中の韓国ドラマ『ムービング』シーズン2の制作が決定したことが発表された。

 カンフルによるウェブトゥーンを原作とした『ムービング』は、超能力を持つ高校生たちとその両親を中心に描かれる物語だ。(以下、シーズン1のネタバレあり)

 高校3年生のキム・ボンソク(イ・ジョンハ)は、感情が昂ることで身体が浮いてしまう、特異な体質を持っていた。普段から足首や荷物におもりを入れて生活し、能力のことを必死に隠していたが、転校生のヒス(コ・ユンジョン)にも特殊な能力があることが判明する。互いに秘密を打ち明け、ヒスから「あんたは変じゃない。少し違ってて特別なだけ」という言葉をかけられるボンソク。そんな折、世間では超能力者が狙われる事件が発生し、やがて物語は親世代にまで遡っていく……。

 ボンソクやヒスの両親がどのように出会ったかノスタルジックに回想される一方、彼らが参加していた国家情報院での計画や、他国との敵対、そして高校生たちが抱える恋愛や進路の等身大な悩みなど、ファンタジーに加え、アクションやロマンスといった多ジャンルが交錯しており、物語に引き込む力も強い本作。

 さらに、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン、キム・ソンギュンら、超能力者であり、高校生の子を持つ親を演じる俳優陣はいずれも実力派ぞろい。その中でイ・ジョンハ、コ・ユンジョン、キム・ドフンなど新たな若手の風も吹き、演技力の相乗効果が起こっている。

 受賞歴で言えば、釜山国際映画祭の一環として行われた「2023アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード」にて最優秀クリエイティブ賞、最優秀主演男優賞など6冠に輝いた。“韓国のゴールデングローブ賞”と言われる百想芸術大賞テレビ部門では大賞を獲得し、また原作者であるカンフルが脚本賞、イ・ジョンハが新人演技賞を受賞。もはや『ムービング』を観ずに韓ドラを語ることができないほどの注目度となった。

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