『おむすび』山本舞香&小手伸也をなぜ同級生役に? 沙智と森川に込められた“裏テーマ”も

 NHK連続テレビ小説『おむすび』が現在放送中。平成元年生まれの主人公・米田結(橋本環奈)が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。

 第8週で、結は神戸栄養専門学校に入学。同級生役で山本舞香、平祐奈、小手伸也らが登場し、新たな物語が動き出した。

 バチバチの舌戦を繰り広げる女性2人と穏やかな中年男性、そこにギャルの結という班メンバーのバランスについて、制作統括の宇佐川隆史は「当時まだメジャーではなかったスポーツ栄養士を目指す矢吹沙智(山本舞香)、年齢を重ねてから専門学校に入った森川学(小手伸也)、そして神戸の品を感じる地元の病院の娘・湯上佳純(平祐奈)は、それぞれがユニークで個性的なんですよね。ギャルマインドを持つ結にみんなが引っ張られるというよりは、目標に突き進む同級生に、結が逆に引っ張られていく。その中でみんなの仲を結びながら、自分自身もやりたいことをやっていくという、結らしさが活きる設定を意識しました」と明かす。

 小手伸也が演じる森川は、不動産会社の元営業マン。宇佐川は「実際、専門学校には幅広い世代の方がいらっしゃって。ぜひ同級生の中にも、脱サラして栄養士を目指す方を入れたいと思っていました」とし、小手には「ドラマの裏テーマである“人は何歳からでもチャレンジできる”という部分を表現してもらいたかった」と語る。

「小手さんは、“汗水たらして夢や自分の目標に向かう”ということがこんなにも似合う人はいないなと思ってオファーさせてもらいました。実際すごく真面目な方で、今回の役にピッタリだなと思っています。本当に素敵なお芝居をされる方で、コメディパートでは少しでも作品を面白くしようとしてくださる。すべてはドラマのために、リハーサル中にも演出の話をしたり、ご自身で様々なことを提案したり。“おじさま世代の代表”という自分に与えられた役割をしっかりと理解した上で、裏では実直にやっていく。最初に先生かのように登場したシーンから、さすがだなと感じました」

関連記事