リウ・シーシー×リウ・ユーニンが夢の共演! 『一念関山』が魅せる武侠ロマンスの真髄

 世界的に長く韓国ドラマブームが続いている中、今、海外ドラマファンの間でじわじわと話題を集める中国ドラマ。中でも本国で大きな旋風を巻き起こした大ヒット武侠ドラマ『一念関山(いちねんかんざん)-Journey to Love-』が、10月31日よりWOWOWにて待望の日本初放送・配信となる。

 戦国の世で長い争乱の中にあった安国と梧国。あるとき、梧国は安国に大敗し、皇帝が捕虜となってしまう。安国が要求する解放の条件は、梧国の皇子が賠償金を持参することだった。皇族たちの思惑が交錯し、使節選びが難航する中、公主・楊盈(ヤン・イン/演:ハー・ランドウ)は男装し第四皇子を偽装して安国に行くと進言する。楊盈を守るため、寧遠舟(ニン・ユエンジョウ/演:リウ・ユーニン)率いる梧国の諜報組織・六道堂一行が、護衛として同行することに。

 そこへ加わったのが、任如意(レン・ルーイー/演:リウ・シーシー)という謎の不良人だった。実は任如意の正体は、安国のスパイ集団・朱衣衛に名を轟かせた凄腕の刺客・任辛。数年前、母とも慕った昭節皇后を殺され、真相を探ろうと如意と名前を変えて梧国に潜入していたのだった。追っ手から狙われていた如意が逃げ込んだのが、六道堂を辞めていた寧遠舟の家だったことから出逢い、奇妙な関係が生まれていた。ある理由から六道堂に復帰した寧遠舟は、かつて共に戦った六道堂の仲間に加え、任如意を楊盈の教育係として同行を依頼。任如意は皇后の死に関する情報提供を条件に彼らと行動を共にしていく。

 2023年冬に中国大手動画配信サイト「iQIYI」で配信が始まるや否や、話題性の高さを示す“熱度指数”が急上昇し、1万超えを記録。さらに、権威あるランキングサイト「Guduo」による熱度指数ランキング1位、中国最大のソーシャルメディア「Weibo」が発表した“影響力のあるドラマ”ランキングでも1位を獲得するなど、中国ドラマファンの心を鷲づかみにした。

リウ・シーシー×リウ・ユーニン、人気俳優のドリームタッグが実現

 任如意役で主演を務めたのは、およそ5年ぶりの時代劇復帰となるリウ・シーシー。

 遠舟をして「ともに戦っていると安心感がある」と言わしめる如意の役に説得力を持たせるべく、スタントなしで自らアクションをこなしたという凄さ。6歳でバレエを始め、15歳で北京舞踏学院のバレエ学部に入学した経歴を持つ彼女ならではの、キレ味の中に舞い踊るような優美さを醸す武闘シーンは必見だ。『一念関山』は、女性キャラクターが躍動するドラマ作品でもある。母親の身分が低かったため冷宮で育ったにもかかわらず強い正義感を持って育った楊盈、幼い頃から刀剣を操る男勝りな姫君、初月など、外見も内面も女性の胸が空くような“戦うヒロイン”だ。「あなたも時には誰かに守られた方がいい」と言い放つ如意は、自ら生き方を選ぶタフな女性として本作の女性たちを強く牽引する。クールビューティーなリウ・シーシーが演じているからこそ、凜とした佇まいに惚れ惚れする。

 また、梧国のスパイ組織のリーダー・寧遠舟を演じるリウ・ユーニンにも心を奪われる。映画俳優の傍らポップシンガーとしても人気を集めるリウ・ユーニンは、本作が100以上の国と地域で同時配信されるとさらに人気が急上昇した。普段からステージでも中性的な美しさを放つが、『一念関山』では時代劇ならではの長髪スタイル、ホクロのある切れ長の眼差しが妖艶さをかき立てる。策略によって戦乱の最前線へ配属された寧遠舟は、酸鼻を極めた戦場で死から逃れ、隠遁を決意していた。しかし行動力と揺るぎない信念を持つ彼は、かつての同僚たちが国を裏切ったという汚名を着せられていることに我慢がならず、潔白を証明すべく六道堂へ戻ったのだった。ルックスも内面も非の打ちどころがない遠舟だが、唯一女心にはからきしなよう。如意に迫られドキマギ、逆にすげなくされるとやきもきするなど心をかき乱されている姿は、普段の完璧さとのギャップで気づかぬうちに彼の虜にさせられてしまっているだろう。

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