生田絵梨花、初の地上波連ドラ主演で実力を証明 『素晴らしき哉、先生!』で“愛され力”発揮

 乃木坂46時代の生田は、全方位完璧の無敵アイドルという感じで、どんなに忙しくても、カメラを向けられるとすぐに笑顔を作り、ファンをホッとさせるような、まさに“安心して推せるアイドル”というイメージがあった。そんな生田のパブリックイメージと、りおのキャラクターは対極に位置していたように思う。明るくて、みんなから好かれる……という点では似た部分があるのかもしれないが、やさぐれていたり、大きな声で愚痴を言ったりと、アイドルとしては見せてこなかった面を、りおとしてさらけ出さなければならない。

 また、りおはビジュアル面も、回を重ねて悩みごとが増えるにつれ、どんどん荒んでいった。中絶を決意して産婦人科に行く場面なんかは、髪の毛はボサボサで、ほぼすっぴんのままマスクで顔を覆っていたり。美しい部分だけでなく、汚い部分も見せなければならないりおというキャラクターを、生田は最後まで見事に演じきっていた。

 「こんな先生いたらいいな」「こんな友達がいたらいいな」「こんな同僚がいてほしい」「娘にはこんな子に育ってほしい」などなど。りおが視聴者から愛されるキャラクターに成長したのは、生田が持つ愛され力があったからこそだと思う。

 悩んだ挙句、未婚の母になる決断をしたりおは、教師を続けられるのか。それとも、辞めなければならないのか。どちらの道を選ぶにせよ、最後はりおのとびきりの笑顔が見たい。そして、その横には生徒たちの笑顔があってくれたらいいなと願う。

■放送情報
『素晴らしき哉、先生!』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
出演:生田絵梨花、茅島みずき、鈴木仁、橘優輝、永瀬莉子、矢吹奈子、小宮璃央、小栗有以、葉山奨之、桐山漣、浜谷健司、鈴木紗理奈、田口浩正、小関裕太、萬田久子、柳沢慎吾、田中美佐子、高橋克典
脚本・演出:宅間孝行
音楽:コトブキミュージックラボ
主題歌:竹内まりや「歌を贈ろう」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:清水一幸(ABCテレビ)
プロデューサー:松崎智宏、藤田洋平(ABCテレビ)、川西琢、倉木義典、矢内達也(エー・ビー・シーリブラ)
制作協力:エー・ビー・シーリブラ
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
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