菅井友香×中村ゆりか、“いつふゆ”として生きた時間 『チェイサーゲームW』の反響に感動

 菅井友香と中村ゆりかをW主演に迎え、元恋人同士の上司と部下が繰り広げる“復讐愛憎劇”を描いた『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』(テレビ東京ほか)。

 菅井演じる春本樹と中村演じる林冬雨は、“いつふゆ”の愛称で親しまれ、2人の関係性に“沼落ち”する視聴者が続出。そのムーブメントは海外まで波及し、公式SNSは、日本語だけでなく中国語や英語など、さまざまな国のファンのコメントで溢れている。そして、9月19日からは、早くもシーズン2となる『チェイサーゲームW2 美しき天女たち』が放送中だ。

 9月4日にシーズン1のBlu-ray&DVD-BOXが発売されたことを記念して、菅井&中村の2人にシーズン1の魅力や、「いつ×ふゆ ファンイベント」の模様を振り返ってもらった。(編集部)

中村ゆりか「冬雨と樹としてそのまま生きられた」

――お2人のSNSを拝見しましたが、シーズン2もすでにクランクアップをされているんですよね。

菅井友香(以下、菅井):まずは、ホッとしています。シーンが盛りだくさんだったので乗り切れるか不安でしたけど、それでも楽しくて。終わったんだという実感が湧いてきました。今は、シーズン2をどう受け取っていただけるかなと思っています。

――お2人はシーズン1が初共演となりましたが、お互いの印象は変わりましたか?

中村ゆりか(以下、中村):役に対しても真っ直ぐだし、それが樹と重なってきて、普段の時でも樹に見える瞬間があったりもしました。それぐらい真面目にこの物語と向き合っている姿がカッコいいなと思いましたし、またどこかでご一緒したいなと思っています。

菅井:知れば知るほど尊敬するところだらけです。役にスッと入る瞬間を間近で見て、こんなふうになりたいなと思っていました。一緒にご飯に行ったり、そういった私生活でも一緒にいるようになって、お仕事仲間でもあるけれど、お友達としても一緒にいて楽しくて、どんどん好きになっています。

中村:うふふ。ありがたい。

――シーズン1でお2人が好きなシーンを挙げるとしたらどこになりますか?

菅井:私は一緒にパフェを食べさせ合ったりした、カフェでの何気ないシーンが思い出深いです。幸せを感じられた瞬間でした。

――シーズン1の後半は特にカフェのシーンが多かったですよね。

菅井:1階と2階があるんですけど、1階で真剣に仕事の話をしてるのも、2階で甘い時間を過ごすのも楽しかったです。

中村:私も素敵な時間を過ごせたカフェのシーンが思い出深いです。2人の淡い恋が表現されていていいなと思います。

――個人的には、樹が冬雨の家から帰ろうとするところで、冬雨が髪をくるくる巻いて裏腹な気持ちを表すところが好きでした。

菅井:ありがとうございます! 樹は冬雨の癖を知っているので、不安なところを見たりすると自分がそばにいてあげたい、冬雨を守りたいという気持ちが出るんです。あのシーンは特に大事に演じさせていただきました。

中村:くるくるはずっと使われていて、シーズン2でも出てくるんですよ。自分が迷ってる時とか、不安になってる時は、髪をくるくる巻く仕草を必ずするという監督のこだわりがあったので、どうすれば綺麗にくるくるできるかを試していました(笑)。

――お2人にとって、春本樹と林冬雨はそれぞれどのような存在になっていますか?

菅井:樹は、好きということを伝えるために行動していくところとか、ちょっと行き過ぎなところもあるんですけど、先輩や上司相手であっても「私はこう思います。なんでこうじゃないんですか?」というふうに伝えられるのは、カッコいいなと思います。樹のそういった面は、こうなりたいという一つの理想でもありますね。

中村:冬雨は私とは真逆の人なので、演じていて驚かされることも新しい発見もありました。冬雨はこれまで演じてきた中でも初めての役柄で、彼女に出会えたことによって、いろんな感情が芽生えましたし、感謝の気持ちで溢れています。

――シーズン1では冬雨が「典型的なツンデレ女子」と例えられるシーンもありましたが、そういった役柄を演じることについてはいかがですか?

中村:例えば、目の前で嫌なことをされたりしたらツンとしてしまう感情は私にもあったりするので、そこは人間らしいと思いますし、本音が顔に出ていてかわいらしいと思う部分でもあります。

――菅井さんはそれを受け止める役でした。

菅井:冬雨の言動にはドキッとしますし、私自身が樹に対して「しっかりしてよ!」と思うこともあったりしましたけど、樹が翻弄されてしまう気持ちも分かります。冬雨に甘えられるとどうしようもなく守りたい気持ちでいっぱいになるので、樹には冬雨しかいないんだというのを感じました。

(左から)菅井友香、中村ゆりか

――シーズン1最終回のエンドロールで流れたメイキングからも2人の仲の良さが伝わってきました。お2人はプライベートでも「ゆりかちゃん」「ゆっか」と呼び合う仲良しの関係性ですが、そういったリアリティが芝居の中に反映されている部分もあるのかなと思います。

中村:台本で書かれていないところは、監督がカットをかけるまでどうやって繋いでいこうと普通は焦るんですけど、シーンの流れからお互いキャッチボールが自然とできているんです。それはプライベートで会ったり、仲良くする時間が多かったりして、身を委ね合いながらシーンを撮ることができたからだと思っています。

菅井:シーズン1を経て、シーズン2では特に余白の部分が多かったんです。台本でも私たちに任せてくださっているところが多かったので、そこで自由にできたのが楽しかったですし、冬雨と樹としてそのまま生きられたというか。何をしても返してもらえる安心感と信頼、尊敬しているからこそできたものだなと感じています。

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