仲里依紗、持ち前の“ギャルマインド”を発揮 『おむすび』に与える伝説級のインパクト

 そんな仲里依紗は、演技において多彩な表情と器用さを持った俳優だと思うが、やはり個性的なキャラクターにこそハマる印象が強くある。ここ最近だと宮藤官九郎が脚本を手がけて大きな反響を呼んだ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の犬島渚がそうだろう。

 これは現代社会のさまざまな問題にユーモアを持って斬り込む作品で、ほかの者たちと同様に、仲もミュージカル調のパフォーマンスをたびたび披露。しかも、ヒロインポジションに当たるキャラクターかと思いきや、まさかの彼女は主人公の孫だった。作品全体としてはコメディチックなものだが、しだいに明らかになっていく事実を知り、落涙したのは私だけではないはずだ。ときにコミカルで、ときにシリアス。仲は緩急自在な演技で作品の一翼を担っていた。

 さて、『エール』(2020年度前期)に続いて2度目の朝ドラ出演となる仲は、どのような演技で魅せてくれるのだろうか。繰り返しになるが、現在の結や米田家の面々と“伝説のギャル”とは、まったく結びつかない。ここで彼女はどんなギャル像を立ち上げるのか。やはり個性的なキャラクターなのだろうか。ヒロイン・結が愛される存在になれるかどうかは、“仲里依紗=米田歩”にもかかっている。

■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、宮崎美子、松平健、佐野勇斗、菅生新樹、松本怜生、中村守里、みりちゃむ、谷藤海咲、岡本夏美、田村芽実ほか
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK

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