スマホで夜に利用するユーザーが年々増加? 「数字で見るTVer」公開

 民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」の利用動向をまとめた「数字で見るTVer」が公開された。

 TVerの月間動画再生数は年々増加傾向にあり、2024年8月に初めて4.9億回(※1)を超えた。また、月間ユーザー数も4,100万ユニークブラウザ(MUB)(※2)を超えている。

 地域別の利用人数の割合は日本の人口動態に近い形でバランスよく分布。また年代別の利用者の割合もバランスよく構成されており、居住地や年齢に関わらず利用されている。

 利用デバイスごとの動画再生数の割合(※3)はスマートフォンが54%と最も高く、時間や場所にとらわれず、ユーザーの生活スタイルにあわせてTVerが使用されていることが分かる。コネクテッドTVの動画再生数割合は年々増加傾向にあり、今回の調査では36%となった。特にバラエティやスポーツコンテンツにおいて、コネクテッドTVでの動画再生数割合が高い傾向にあり、大画面や複数人で楽しみたいときにコネクテッドTVが利用されていると想像される。

 時間帯別の動画再生数割合(※4)については夜の時間帯(19:00〜23:00)が38%と最も高い結果に。次いで、昼の時間帯(11:00〜15:00)が22%と高く、移動中や昼休み、就寝までの時間など、隙間時間での利用傾向が見受けられる。

 2023年9月から全国のローカル局やBS(衛星放送)局が直接TVerにコンテンツを配信できる取り組みを開始されこともあり、東京や大阪以外の放送局のコンテンツ配信が増加。現在では、全国100局以上(※5)の放送局がTVerで番組を配信しており、『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)や『かまいたちの掟』(TSKさんいん中央テレビ)などのローカル番組が、地上波放送のない地域のユーザーからも多く視聴されている。

 また、TVerではドラマやバラエティだけでなく、アニメやスポーツ、報道・ドキュメンタリーなどさまざまなジャンルの番組を3か月間で2,000番組以上(※6)配信。古いものでは30年以上前の番組も配信されており、現在放送中の番組だけでなく、ドラマなど人気のアーカイブ作品も楽しむことができる。


※1:2024年8月1日~8月31日における、TVer単体のVOD・リアルタイム配信・追っかけ再生およびSPLIVEを合計した全デバイスでの動画再生数(ビデオリサーチにて算出)
※2:2024年8月1日~8月31日における、TVer単体でのユニークブラウザ数
※3:2024年6月1日~8月31日における、TVer単体のVODでのデバイスごとの動画再生数の割合(ビデオリサーチにて算出)
※4:2024年6月1日~8月31日における、TVer単体の1時間ごとの動画再生数の割合
※5:2024年8月1日~8月31日における、配信番組局数
※6:2024年8月1日~8月31日における、配信番組数

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