『となりのMr.パーフェクト』チョン・ヘインの片思いに終止符!? 元カノ登場で関係に変化

 Netflixで配信中の『となりのMr.パーフェクト』。本作は、チョン・ヘイン初のロマンティックコメディ主演作で、ヒロインがチョン・ソミンとあり、配信直後よりNetflixランキング上位入り常連となっている。本稿では、第5話、第6話を中心にご紹介したい。

 本作は、隣同士に住む幼なじみが30代で再会し、互いに恋心を抱き恋に落ちていくさまを描いたロマンティックコメディだ。チョン・ヘイン演じる主人公のチェ・スンヒョは、顔良し、成績良し、性格良しのスーパーエリートで韓国一の建築家であり、「アトリエ・イン」の代表をしている。チョン・ソミン演じる隣に住む幼なじみのペ・ソンニュも、同じくスーパーエリートで、アメリカのグローバル企業で働いていた。ソンニュが、仕事を辞めて帰国したことから、スンヒョとソンニュの関係性に変化が訪れる。

 スンヒョは、10年後に開けようと、高校生のときに埋めたタイムカプセルの中に入れた手紙を読んでから、ソンニュへの想いが再燃していた。その手紙は、過去のスンヒョが自身に当てて、「その頃ならソンニュに告白してるよな」と切ない片想いの気持ちを綴っていたのだ。スンヒョは、過去にソンニュに告白しようと彼女に会いに渡米したことがあった。スンヒョは、ソンニュへの想いを意を決して告白しようとするも、ソンニュに彼氏ができたことを知り想いを伝えることができなかった。スンヒョは、眠るソンニュの寝顔を愛おしそうに見つめ前髪に優しく触れる。「アメリカで何がしたい?」と無邪気に聞くソンニュを思い浮かべて「このバカ、なぜ来たと思う?」と独り言ちる。その刹那、ソンニュの彼氏からメールが入るのがなんとも切なすぎる。男の名前と、語尾についたハートマークをスンヒョが見つめたその瞬間、ソンニュが起きる。

 嬉しそうにメールをチェックするソンニュの姿に、すぐに「誰だ?」と聞くスンヒョ。間髪入れずにソンニュが「彼氏」と答えた瞬間、スンヒョの時が止まるのが切ない。一瞬凍り付いた眼差しで、目が止まり、続けて「彼氏ができたのか?」と事態を把握しようとするスンヒョを演じるチョン・ヘインの演技がいい。のろけるチョン・ソミンの演技を受けて、チョン・ヘインが茫然自失の体で、息をするのが精いっぱいというように大きく肩を上下させて呼吸をする姿を見せる。告白しようと勇気を振り絞ってやってきた片想いの相手から、彼氏ができたと聞かされて一瞬にして心拍数が上がり、伏せた瞳とともにハートが冷たくなっていくところがわかる繊細な感情表現が素晴らしい。

 スンヒョは、ソンニュへの想いがどんどんと大きくなっていくが、ソンニュはそんなスンヒョの気持ちを全く知らない。スンヒョは、自分に無邪気に抱きついたりするソンニュに振り回されるが、彼女が元婚約者のことを「まだ愛してる」と話すのを偶然聞いてしまい、ショックと苛立ちを感じる。

 スンヒョは、ソンニュの心にまだ元カレが居る事を知り、彼女との距離を取ろうとする。そんなスンヒョの姿をソンニュは訝しがる。2人の仲がギクシャクした時に、スンヒョの元に彼の元カノで陶芸家のテヒ(ソ・ジヘ)が現れる。ソ・ジヘの登場に、『これが人生!ケ・セラ・セラ』以来、8年ぶりのチョン・ヘインとソ・ジヘの共演姿に嬉しくなる。

 スンヒョとソンニュは、テヒの仕事を手伝うために彼女のアトリエへ行くことになるのだが、元カノの登場でおかしな空気になる。スンヒョは、テヒと親しげな姿をソンニュに見られたくなく、ソンニュはテヒがスンヒョに近づくと気になって仕方がない。

 ソンニュは、テヒのアトリエで味噌作りを手伝う最中に、誤ってかめを割ってしまう。それを見たスンヒョは、ソンニュに怒りを露わにし、彼女と言い争う。スンヒョが怒る姿を見たテヒは、スンヒョと別れた理由は、自分だけがスンヒョに熱を上げていて、スンヒョはそうでなかったからだと明かす。さらにテヒは、スンヒョがソンニュと居るときは、笑顔を見せたり、怒ったりと感情豊かな姿を見せていると告げた。スンヒョの心には、テヒと付き合っていた時も、ソンニュがいたのだろう。味噌で汚れたソンニュの服もこっそり洗ったりと、スンヒョの健気さにキュンとくる。チョン・ヘインが、ゴシゴシと汚れた服を洗う姿に、自分の服も洗ってもらいたい!とときめいたのは筆者だけではないだろう。

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